本日は権利付き最終日

資産運用

株式会社AWARDです。

株式をやっていると、配当や株主優待は気になるところですよね。そんな配当や株主優待をもらえる権利が決まるのが、本日になります。どういうことなのか詳しく見ていきましょう。

株主の権利はどう決まる?


配当や株主優待を受け取れるかどうかは、

【権利付き最終日に株を保有しているか否か】

で決まります。配当や株主優待をもらうのですから、なんとなく長期間株式を保有している投資家が恩恵を受けられそうなものですが、実は保有期間は一切関係がないのです。株主優待、配当などの権利を得られる月はどの企業の株式かによって異なりますが、多いのは3月と9月になります。そして、本日3月26日(火)は3月の権利付き最終日(権利取り日)ですので、企業の配当や株主優待をもらいたい方は本日の15時までにその企業の株を買って保有している必要があります。

権利付き最終日と権利落ち日


ここで覚えておきたいのは、3つの用語です。用語とそれぞれの意味を書き出しますと、

◎権利確定日
…権利が確定する日(株主名簿に記載される)。ただし、株主名簿に記載されるためには3営業日の期間が必要なため、権利付き最終日に購入していないと株主名簿には記載されない。

◎権利付き最終日(権利取り日)
…「権利確定日」から3営業日前。この日の15時までに株式を購入していないと配当や株主優待は得られない。

◎権利落ち日
…「権利付き最終日」の翌営業日。権利付き最終日に購入した株式をこの日に売ったとしても配当や株主優待は得られる。

ということになります。今月の例で言うと、権利確定日が3月29日(金)、権利付き最終日が3月26日(火)、権利落ち日が3月27日(水)ということになります。

権利落ち日は株価も落ちる


さて、では権利付き最終日に株式を買って翌日に売却すれば配当や株主優待だけが得られる、と思った方もいらっしゃるかもしれません。しかし、同じように考える方は多いもので、権利落ち日には配当の分だけ株価が下落する傾向があります。そのため配当をもらってもトントン、もしくは損失となるケースが多いようです。

そんな場合には、「現物買い」と「信用売り」を同時におこなって損失を防ぎつつ株主優待をもらう『クロス取引』が有効です。ここでは詳しくは書きませんが、興味のある方は調べてみてください。また明日の権利落ち日には、3月に配当が出る株式の価格は下がると思われますから、特定の銘柄の長期保有を考えている方は下がったタイミングで購入するのも良いかもしれませんね。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

カテゴリーから記事を探す

最新の金融情報やセミナー
情報を日々お届けします