株主還元が世界で増加
2019.3.21

株式会社AWARDです。

株式を保有すると得られる権利として、企業の利益の配分を受ける権利があります。10年前にくらべると、世界の企業の株主還元額は倍増しているそうです。

株主還元額は10年で倍増


株主還元というのは、

・配当

・自社株買い

の2点のことを指します。配当は企業があげた利益を配当金として株主に分配し、自社株買いは企業に貯まったお金を使って市場で株式の買い付けを行います。市場で株式を買い付けると株価は上昇しますので、配当と自社株買いのどちらも株式を保有している投資家にとっては企業の利益が還元されることとなります。

この株主還元に使われる額は、世界全体でみて最近の10年間で倍増しているそうです。2018年度の配当と自社株買いの合計額は、過去最高の2兆3786億ドル(約265兆円)を記録しています。つまり、株式を持っている株主はそれだけ恩恵を受けることができた、とも言い換えることができるでしょう。

世界的な金余り


こうした株主還元の増加には、世界で行われている金融緩和の影響が強く影響しています。金融緩和によって資金が大量に出回ることで、企業は大いに業績を伸ばし潤いました。しかし、そのお金の使い道として、設備投資等の企業の成長に使われるものよりも、資本市場に再分配する株主還元に使われる方が伸びが大きくなっています。

世界の産業構造が変わってきたのも、こうした株主還元にお金が使われやすくなる一因となっているようです。過去には世界的な大企業というと多額な設備投資を行う重厚長大型の鉄鋼・自動車・電機などの会社が名を連ねていました。しかし、現在では

1位 マイクロソフト

2位 アップル

3位 アマゾン

と巨大IT企業が時価総額の上位に名を連ねるようになっています。これらの企業は重厚長大型の企業に比べると設備投資費が小さくなる傾向があります。こうして世界の産業の主役が変わってきたのも、株主還元の増加に繋がっているのでしょう。

株主還元の恩恵を受けるには?


こうした株主還元の恩恵を受けるためには、株式を購入する、つまり投資家になるしかありません。世界にお金が余れば余るほど、そのお金は投資を行っている資本家のもとへと集中していくことになります。こうした流れが続くようであれば、企業にとってのコストである人件費を給与で貰うだけという選択をするのではなく、自身が持つお金を積極的に投資にまわして資本市場の恩恵を受けることを検討していくべきでしょう。

投資をする人としない人の間では、世界の経済の流れに身を置いているか離れているかの差が生まれてきます。金余りの現在だからこそ、資本市場に積極的に関わっていく姿勢は大切なのではないでしょうか。

カテゴリーから記事を探す