株式会社AWARDです。
分散投資は投資の世界で必ず押さえておきたいキーワードです。格言にもなっているこの言葉。どのように捉えて実践していけば良いのでしょうか。
卵を一つのかごに盛らない
分散投資の例えとしては、卵を一つのかごに盛らない、という格言が使われることが多いです。一つのかごに卵を盛った場合、なにが起きるか。そのかごを落としてしまった時には、すべての卵が割れてしまうことになります。これは投資の例で言えば、すべての資産を一つの銘柄の株式に投資していて、突然のニュースによりその会社の株式が大暴落してしまうといった事態になります。過去の例で言えば、JALや東京電力、ライブドアやスルガ銀行などでそういった体験をした方は多くいらっしゃったのではないでしょうか。
様々な銘柄に投資を行うことで、万が一の際にも資産全体への影響を抑えることが可能になります。複数の銘柄に分散投資することで、一つの会社のニュースでは資産全体が大きく毀損するといったことは防ぐことができるでしょう。
資産の種類もわける
さて、上記の例では一つの株式銘柄にすべての資産を投資するのは避ける、といったことを書かせていただきましたが、分散投資をする際には資産の種類もわけるのがお勧めです。日本株の複数銘柄に投資をしていた場合などでも、日本株全体が下落したときにはそのダメージをしっかり受けてしまいます。そんな時は、債券や不動産、外貨などに分散投資をしていることでダメージを小さくすることができるのです。
分散とは無知に対するリスク回避
という世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏の言葉があります。投資について知り尽くしたものは分散投資をする意味はない、という趣旨の言葉になりますが、多くの投資家は投資について知り尽くした状態とは言い難いのではないでしょうか。分散投資は積極的に実践していく方が良いのではと思います。
現預金も大切な分散先の一つ
ここまでは投資における分散投資の話をしましたが、皆さんの多くがお持ちである預貯金も大切な分散先の一つとして捉えると良いかと思います。インフレに負けて少しずつ価値が減るといった弱点こそあれど、額面では減らないのが預貯金の強さです。ATMカードがあれば、すぐに引き出せるといった流動性の高さも他の投資商品には右に出るものはないでしょう。
自身の目指す将来に合わせて、様々な金融商品を組み合わせた分散投資を実践していただければと思います。ある意味、預貯金だけを持っているというのも『無知に対するリスク回避』ができていない状態かもしれません。長期的にみて自身にとってより良い未来が描けるように今の資産構成を考えてみてください。