株式会社AWARDです。
『分散投資は無知に対するヘッジだ』というのは、世界一の投資家といわれるウォーレン・バフェット氏の言葉になります。本日は分散投資をする意味について考えてみましょう。
無知に対するヘッジとは
上で挙げた言葉の続きまで見てみると、
分散投資は無知に対するヘッジだ。
自分で何をやっているかわかっているものにとって、分散投資はほとんど意味がない。
という文章となります。
この文章からすると分散投資は肯定されているようであり、否定されているようにも捉えることができます。個人的には、この文章のことを知る多くの投資家は、やはり分散投資はするべきなのではないか、と考えています。
価値の本質を見抜くこと
バフェット氏の文章の最後にほとんど意味がないと書いてあるのは、本質的に価値があるものが見抜ける人は分散投資をする必要はないということかと思います。バフェット氏の別の言葉に、
1ドルのものを40セントで買う哲学を学んだ。
というものがあります。ご自身で事業をやっている方は感覚的につかみやすいと思うのですが、確実に10,000円で売れるものを、4,000円で仕入れることにリスクはあるだろうか?ということと同じ意味だと考えれば良いでしょう。本質的に価値があるものを見抜くことができるのであれば、資金を分散せずにまとまった額を投入することで望ましい結果を生むことになるでしょう。
それでも分散投資は大切
しかし、誰でも10,000円の価値があるものを4,000円で買うことができるわけではありません。そのような株式や不動産、債券やコモディティーを見つけるのは、情報が飛び交う現代では非常に難易度の高いことでしょう。だからこそ、多くの投資家にとって分散投資は必要なことだと思うのです。自分は無知ではない、という驕りは投資でも事業でも大きな失敗に繋がる可能性を高めます。自身が無知である、という姿勢で投資に臨むのであれば、決してすべての資産を一つの投資対象につぎ込むという選択には至らないのではないでしょうか。
それではいくつくらいの資産に分散投資するのが良いのか、というのも気になるところにはなりますが、それはまた別のコラムにて書かせていただければと思います。原則として自分の目の届く範囲までで分散するということになるでしょうが、それは人によって異なりそうですよね。
無知に対するリスクヘッジである、分散投資。投資で大きな失敗をしないためにも是非意識したいことです。