貿易戦争懸念の後退
2019.2.23

株式会社AWARDです。

2018年半ばから世界経済の大きな後退要因になり得ると考えられてきた米中の貿易戦争ですが、緩和に向けて大きく状況が変化してきているようです。

貿易戦争はいつ始まったか


トランプ大統領主導ではじまった米中の貿易戦争。昨年の7月から両国間における関税の掛け合いが始まり、その影響は大きく世界経済に影響を及ぼしてきました。米国の中国からの輸入の額は5,000臆ドルを超える規模となっていますが、そこに多額の関税をかけることを始めたのです。

中国としても大いに反発し、米国の関税引き上げへの対抗措置として、米国からの輸入に対する関税を高める選択をしました。そのため、両国間で関税の掛け合いがエスカレートしていくことになったわけです。その間にも話し合いの機会は何度か設けられており、今年の3月1日が貿易協議の期限とされていたため、その行方が注目されていました。

協議の延長と中国の歩み寄り


最終合意に至るためにはトランプ大統領と中国の習近平国家主席の会談が必須と考えられていましたが、そのトップ会談を近いうちに行い貿易問題の最終合意を目指すことを22日にトランプ大統領が表明しました。中国側が米国製品の購入規模を1兆ドル規模で増やすことや、人民元相場の安定を図ることなどに合意したことで、両国の距離は近づいてきたようです。

世界の二大国である米国と中国の貿易戦争は世界規模の経済問題であったため、こちらの解決が図られることは当面の経済の安定にはプラスに寄与することと思います。2030年には米国を経済規模で抜くことが試算されている中国ですから、両国の覇権争いの一つとして同様の対立構造は今後も様々な場面で生まれると考えられます。そうした点にも注意していきたいと思います。

株価も上昇


両者間が歩み寄る方向性を示したことを市場は好感し、米国の株価などは上昇しています。米国の工業株の指標であるNYダウは、昨年11月8日以来、約3カ月半ぶりに2万6000ドル台を回復しました。貿易戦争をきっかけに中国や米国の経済が滞れば、そこに様々な部品や原料を提供している多くの国の経済にも大きな影響を与えるため喜ばしいことかと思います。特に景気に対して敏感な株式、工業製品やエネルギー関連の株式などにとっては安心材料になるでしょう。

まだ完全に合意に至ったわけではありませんので安心しきることはできませんが、この材料で直近の株式市場は上向くと考えて良さそうです。

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