株式会社AWARDの渡邉です。もうかなり前の話になりますが、私が資産運用を始めるきっかけになったのはある方から教えて頂いた法則でした。それが 72の法則 です。知っている方も多いと思いますが、本日はこちらの法則について紹介させて頂きます。
72の法則の紹介をする前に、前提となるのが単利と複利になります。
◎単利とは
元本に一定の金利が毎回つくこと
◎複利とは、、、
元本に金利を加えたものに金利がつくこと
になります。例えば元本が100万円あった際の金利10%の場合を考えます。すると、
【単利の場合】
1年目 110万円 2年目 120万円 3年目 130万円 … 10年目 200万円
【複利の場合】
1年目 110万円 2年目 121万円 3年目 133.1万円 … 10年目 265.5万円
といったように資産が殖えることになります。複利ですと時間が経つにつれてどんどん殖えるスピードが上がっていくのですね。
そして72の法則は複利で資産が倍になる年数を簡単に計算することができる式となります。
72÷X(%)=Y(年)
Xは複利の金利、Yは資産が倍になる年数になります。例えば複利で3%の運用をした場合、
72÷3(%)=24(年)
となるため24年間で資産を倍にすることができることになります。同様に6%であれば12年、12%であれば6年で資産を倍にすることができます。さらに考えると、12%で運用ができれば6年で資産を倍にできるので、12年で4倍、18年で8倍、24年で16倍へと資産は殖えていきます。
あくまでも運用が上手くいった場合の仮定になりますが、資産運用を継続して長期間に渡って資産を殖やしていくことで金銭的な豊かさを手に入れ易くなることを示す法則ではないでしょうか。また、この法則を導いたのはアインシュタインだといった説もあるようですが記録としては残ってないようです。数学が好きな人は近似式を用いて証明することもできる式になっています。
仮に24年で16倍に資産を殖やせるのであれば、今1000円で買い物をしたものは、実は24年後には1万6千円まで殖える1000円であったかもしれない、と考えることができます。この法則を知った頃から無駄遣いは減らして、本当に遣いたいものにお金を使うことを意識してきました。あくまでもお金というのは、生活を支えるための、そして自由を得るための手段です。お金に振り回されるのは良くないですが、きちんとコントロールすることで豊かな人生を送る一助にはなるはずです。非常にシンプルな72の法則ですが、そこから適度な貯蓄と継続した資産運用に目を向けるきっかけになれば良いのではないでしょうか。