ソフトバンクGの戦略
2019.2.12

株式会社AWARDです。

ソフトバンクと言えば、多くの方が想像するのは携帯電話の会社ですよね。わたしも実際にソフトバンク系列のスマートフォンを利用しています。しかし、孫正義氏が率いるソフトバンクグループは、もはや携帯電話の会社ではなくなっているようです。

10兆円規模のファンド


ソフトバンクビジョンファンド、通称SVF。ソフトバンクグループの孫正義会長が、自らサウジアラビア王室を口説いて出資を取り付けとも言われている、超巨大なファンドです。その規模はなんと約10兆円。この金額は、アメリカ国内のベンチャーキャピタル(VC)の年間投資額に匹敵するとのことです。

もともと孫正義氏は、中国のアリババ集団への投資などで有名でした。2000年にアリババ集団に投資した20億円は、アリババ集団が上場した2014年には価値が8兆円にもなりました。投資した金額が約4000倍になった計算になります。この投資は孫正義氏の最も成功した投資の一つとなりますが、SVFはアリババ集団のような有望な未上場のベンチャー企業を含む先への投資を目的としたファンドになります。

無人宅配の会社へ出資


そんなSVFですが、また新たな企業への投資を実行したようです。自動運転技術を開発する米新興企業のニューロは、11日にソフトバンクグループより9億4000万ドル(約1040億円)の出資を受けたと発表しました。この出資もSVFを通して受けています。ニューロは米国内で自動運転車を使った食料品などの宅配サービスを始めている会社です。

ソフトバンクグループは、群戦略で長期的に成長を続けるというビジョンを発表しています。群戦略とは、グローバルでの競争力は高く、長期的なリスクが低い戦略提携グループであり、そのために将来有望な企業との資本関係を作っているのが現在の姿から見て取れます。今回の投資先は自動運転技術に関連する会社でしたが、SVFは別の米国の食事宅配サービスの会社にも出資しているため、そうした企業との相乗効果を期待した投資とも言えるでしょう。

ソフトバンクグループの今後


現在61歳の孫正義氏ですが、今月6日の記者会見では69歳まで社長を続けることを宣言しました。また同日の決算発表では、株安の逆風下にもかかわらず過去最高益の決算を発表しています。もはや携帯事業会社はソフトバンクグループの一事業であり、その実態は巨大な投資会社であると言えそうです。今後も伸び盛りの未上場企業への投資を継続していくことも言及されています。

SVFの出資先は現在約70社となります。この中からまた第2、第3のアリババ集団が現れるのかもしれません。今後もソフトバンクグループの動きからは目が話せません。

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