2050年の経済大国

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株式会社AWARDです。

現在の世界一の経済大国は米国です。その規模は日本の約5倍。しかし、そんな経済規模の順位も時間が経つにつれ変わっていくことが予想されます。今から約30年後にあたる2050年に世界の国々の経済規模のランキングはどのようになっているでしょうか。

2050年の世界レポート


PwC(プライス・ウォーターハウス・クーパース)という世界の「BIG4」と呼ばれる監査法人の一つがあります。そこが出している「2050年の世界レポート」を見てみると、2050年の世界の国々の経済規模の予想が載っています。

ちなみに現在のGDPの1位、2位、3位は米国、中国、日本ですが、これがどのように順位が変わるのでしょうか。2016年と2050年の購買力平価で調節されたGDP成長率で見てみよう。

1位 中国(1位)
2位 インド(3位) 
3位 米国(2位) 
4位 インドネシア(8位)
5位 ブラジル(7位) 
6位 ロシア(6位) 
7位 メキシコ(11位)
8位 日本(4位) 
9位 ドイツ(5位)
10位 英国(9位)  

横にある数字は、2016年の数字です。

すでに中国が1位?


購買力平価での調節をすると、すでに2016年の時点で中国が1位となるそうです。国内でも海外でも、同じ商品の価格は同じ価格で取引されるという概念のもと、各国のGDPが調整された数字になります。2050年に目立つのは日本、ドイツ、英国といった先進国の後退でしょうか。またインド、インドネシア、メキシコといった国々の躍進も目立ちます。

2050年までに主要経済大国7カ国のうち6カ国は現在でいうところの新興国が占める見込みです。今後の成長という点を考えると、新興国の台頭が目覚ましいのは間違いなさそうですね。

圧倒的な力を持つ中国


さらに数字をみてみると、上位3か国の購買力平価で調節されたGDPは、

中国 58,499

インド 44,128

米国 34,102

(単位10億ドル)

となり、中国は米国よりも70%以上大きくなると予想されています。世界一の人口を擁し、ここまで順調に経済成長を遂げてきた中国。今後も世界の中では圧倒的な存在感を発揮しそうです。

このような未来が予想されていることを知ることで、今後どのような国に注目していけば良いのか分かってくるのではと思います。ぜひ順位が大きく入れ替わる新興国の経済に注目してみてください。


執筆者:渡邉亮

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