米国雇用統計
2019.2.2

株式会社AWARDです。

世界の経済の中心というと、現在では真っ先に米国が挙がってくるかと思います。そんな米国の経済の動向をあらわすのが、月に1回発表される雇用統計。2019年1月の雇用統計の結果が昨晩発表されていますので、そちらの内容について見てみたいと思います。

雇用者数は大幅な伸び


米国の雇用統計で注目される数字としては、非農業部門雇用者数や失業率などでしょう。なぜ『非農業部門』の雇用者数でみられるのかというと、農業は季節によって就労者数が大幅に変化するため、それ以外の雇用者数の増減を見た方が経済の動向を正確に反映すると考えられているからです。

1月の雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比30万4000人増となり、ほぼ1年ぶりの大幅な伸びでした。失業率は前月の3.9%から4%に上昇していますが、増えた失業者の多くは米国の公務員にあたる連邦職員とのこと。現在米国ではねじれ議会となっており、予算案がスムーズに通らない状態にあることで政府機関の一部閉鎖が続いています。一時帰休に伴う失業者が増加しており、それが失業率に反映されているようです。

平均時給は前年同月比でUP


ちなみに平均時給は前年同月比では3.2%増となっています。前月比でみると0.1%増と微増でしたが、年単位でみるとしっかりと時給が上昇していることが分かります。経済のサイクルが正の方向にまわるためには、ゆるやかなインフレと賃金の上昇は大切な要素であるため、こうした時給が上昇している傾向は望ましいものかと思います。

こうした雇用統計などの結果を受け、米国当局は金融政策を変化させていきます。景気に過熱感が見られれば政策金利を上げる、というのは一つのセオリーですが、新年に示された利上げに対する慎重な姿勢は維持されているため、しばらく利上げは停止されるのではという考えが市場では主流になっています。昨年末には利上げに対する強硬な姿勢が示されたことが株価の大幅な下落原因になりました。そのため、かなり慎重な金融政策の運営がされていきそうです。

株価はわずかに上昇


こうした雇用統計を受け、米国の株価は小幅な上昇となっています。最新の決算内容が良かった石油大手のエクソンモービルやシェブロンや、製薬のメルクなどが上昇し、指数を引っ張っている形になっています。決算の結果を見ても米国の経済は堅調に推移しているようです。

世界一の経済大国である米国が堅調であることは、他の国にとっても経済が安定的に推移するために大切な条件になります。投資をやる際にはぜひ雇用統計はチェックしていただければと思います。

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