マネーフォワードの勝算
2019.1.25

株式会社AWARDです。

マネーフォワードという会社をご存知でしょうか。このコラムでもよく紹介していますが、非常に便利な家計簿アプリを出している会社で、皆さんの中でも使ってらっしゃる方は多いかと思います。本日はそんなマネーフォワードを経営という観点から見てみたいと思います。

赤字の上場会社


マネーフォワードは2017年に東証マザーズに上場を果たした上場会社でもあります。家計簿アプリの利用者数は700万人を超え、成長を続ける会社です。というと聞こえは良いのですが、実はこの会社は創業してから今まで一度も黒字を出したことのない会社、つまり利益を出したことがない会社なのです。

また、マネーフォワードの場合は上場していますから、会社としての価値も市場で評価されています。その時価総額は約700億円ほど。過去に一度も事業年度単位で利益を出していないにもかかわらず、市場では高く評価されているわけです。なぜ利益を出したことのない会社が市場で高く評価され、存在し続けるのでしょうか。

未来への積極投資


それはマネーフォワードが成長過程にある会社だから、というのが一つの理由として挙げられるかと思います。売上高を見てみると、

2015年11月期 441百万円

2016年11月期 1,542百万円

2017年11月期 2,899百万円

2018年11月期 4,594百万円

となっており、わずか3年で売上規模は10倍になっています。また2019年も売上高の予想は7,122百万円となっており、まだ高い成長スピードは維持しています。こうした成長が市場では高く評価されているのでしょう。とはいえ、2019年11月期もまだ利益は出さずに赤字の予定ではあります。

マネーフォワードを支える投資


マネーフォワードは創業時から多くの投資に支えられている会社でもあります。企業向けのクラウド会計なども提供しており、その可能性に多くの金融機関が関りを持ちたいと感じているからです。今も会社の大株主としては静岡銀行やクレディセゾンが名を連ねていますが、これらの会社は上場する前からマネーフォワードに投資している会社でもあります。こうした金融機関からの投資を受けて十分な体力があるからこそ、赤字にも関わらず積極的な事業投資が可能となり、現在も会社が維持されているということになります。

そしてマネーフォワード自体も現在は色々な会社へと資金を投下し、M&Aを進めています。投資の力を有効に活用している会社として、面白い事例ですよね。普段の生活で便利な家計簿アプリだけでなく、上場企業の一つの形として見てみると非常に興味深い会社であると言えるのではないでしょうか。

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