株式会社AWARDです。
投資の仕方を考えるときに、一度に大きなお金を投資する一括投資と、月々一定額ずつを積み立てるような積立投資が考えられます。手元に大きなお金がある場合には、どちらの資金の拠出方法を選択すべきなのでしょうか。
大きな成果が得られる一括投資
一括投資の魅力は、投資が成功した場合に大きなリターンが得られることでしょう。1,000万円を投資してリターンが+50%得られたとしたならば、そこで得られるのは500万円ということになります。もし、少しずつ資金を拠出する積立投資を選択していた場合には、同じ期間にすべての資金がそのリターンを得られるわけではないので、得られる金額も小さくなります。
しかし、得られるリターンが大きいということは、その逆もまたしかりとなります。投資の成果が-50%だった場合、上記の例では500万円を失うことになります。価格変動がある商品に対して一括投資を行う場合には、大きなマイナスを経験する確率も高くなります。投資する時期を見極めることが大切と言えるでしょう。
時間を分散できる積立投資
積立投資は時間を分散する投資法です。同じ商品を一定額ごとに買い付ける手法はドルコスト平均法とも言われ、多くの方から支持されている方法です。『iDeCo』『つみたてNISA』といった商品もこの手法を使って投資を進めるものになっています。この方法は相場が変動する中で定期的に商品購入を行っていくため、あまり投資する時期を考えなくて良いというメリットがあります。
プロの投資家は積立投資のような手法は機会損失が大きいと考えますが、投資以外の収入があり投資に時間をかけることができる兼業投資家には積立投資は良い選択肢になります。一括投資に比べると様々な相場変動のパターンに対して最終的な結果がプラスに転じやすいということも言われています。
投資のリスクコントロール
どちらの手法にもメリット・デメリットは存在しています。また積立投資といえども、長い期間を続けていくと大きな資金が投資されている状態になるため、相場変動によって受ける資産価値の変動は一括投資をした場合に近づいてくることには注意が必要です。
投資は基本的にプラスのリターンが得られる前提でやるものですが、一時的な資産の変動は必ずあります。そのときに自分が冷静に投資が続けられるように、資金の拠出の仕方は考えていきましょう。積立投資を行う場合にはたんたんと続ければ良いですが、一括投資を行う場合には一度に投資する額で上手にリスクをコントロールできると良いかと思います。