カルロス・ゴーン氏逮捕
2018.11.20

株式会社AWARDです。

日産を長年に渡って率いてきたカルロス・ゴーン氏が逮捕されました。20年近くに渡り日産自動車の外国人社長として顔になっていたカルロス・ゴーン氏。なぜ今回このように逮捕されることになったのでしょうか。

逮捕の理由


カルロス・ゴーン氏、そして同じく代表取締役であるグレッグ・ケリー氏が行ったとされている不正は以下の通りとなります。

・開示される自らの報酬を少なくするため、実際の報酬額より減額した金額を有価証券報告書に記載していた不正行為

・目的を偽って、私的な目的で会社の投資資金を支出した不正行為

・私的な目的で当社の経費を支出するなどした不正行為

1点目に関しては、平成23年6月~27年6月の5年間にゴーン容疑者が受け取った報酬が計約99億9,800万円だったのに対し、計約49億8,700万円と過少に記載した有価証券報告書を関東財務局に提出したとしています。

内部告発からの調査で発覚


日産が出した声明によると、同社は内部通報を受け数カ月間かけて社内調査を実施した結果、ゴーン氏の報酬の過少申告が判明したとしています。また上記の通り、同社の資金を私的に支出するなど複数の重大な不正行為もあったとして、これらにはケリー氏も関与したとしています。20年近くに渡って日産の顔であったゴーン氏を内部告発から逮捕・退任というのは日産にとっても大きな決断だったと思われます。1999年当時2兆円の有利子負債を負い苦しんでいた日産をV字回復させたのはゴーン氏の力が大きかったでしょうし、その後もルノーとの資本提携や三菱自動車とのアライアンスなど今後に繋がる財産もあるわけです。

今回重大な不正があるからということでゴーン氏やケリー氏の退任という決断をできたのは、日産の将来にとって暗い材料だけではなく必要なことだったのではと個人的には感じます。すでにゴーン氏がトップに立ってから20年近い歳月が経っており、社内でもゴーン氏がいなければ立ち行かないという状況ではないと思われます。

いずれにせよ株価は暴落か


とはいえ、一時的には日産自動車の株価は大きく落ち込むことは間違いないでしょう。19日の欧州株式市場では、ゴーン容疑者が会長を務めており、日産の筆頭株主でもあるルノーの株価が急落し、前日の終値に比べ一時15%超値下がりしました。ルノーの筆頭株主はフランス政府ですから、フランス政府にとっても衝撃的な事件になったと言えるでしょう。

しばらくは日産自動車の株主たちが、今回の事件を受けてどのような判断をしていくのかについても要注目となります。ゴーン氏の不正だけで経営が傾く規模の会社ではないでしょうが、市場からのどのような判断を受けるのかは興味深いところです。

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