日銀短観 とは??【経済】
2016.4.2

株式会社AWARDの渡邉です。本日は 日銀短観 について取り上げます。昨日のコラムで日経平均株価の下落への注意といったことを書かせて頂いておりましたが、書いて早々にかなり大幅な下げがありました。1日で594円51銭(-3.55%)の下げで3月1日以来一カ月ぶりの安値となりました。しばらく動きがなかった日経平均株価に久しぶりに方向性が出てきたようです。このきっかけとなったのが昨日の朝に発表されました日銀短観でした。

日銀短観とは、正式名称を企業短期経済観測調査と言い、毎年3、6、9、12月に調査が行われ翌月初め(12月調査のみ12月中旬)に発表されるものになります。全国の約1万社の企業を対象にした調査であり、企業が自社の業績の状況や経済環境の現状と先行きについてどう見ているかや、売上高や収益、設備投資額といった事業計画の実績・予測値などが数値として出てきます。つまり日本の企業の考えを知ることができる調査ということです。

今回の調査では、景気判断に役立つ指標とされる大企業製造業の業況判断DIが12月時点でプラス12だったのがプラス6と大幅に悪化しました。ちなみに、

業況判断DI=景気が良いと回答した企業の割合(%)―景気が悪いと回答した企業の割合(%)

ですので、一応プラスの数値ということは景気が良いと判断している企業の方が多いことになります。ただし前回から比べて数値が悪化したことが市場にとっては悪く捉えられたということになりますね。

日銀というと日本円の発行や金融政策の実施というイメージが強いですが、実はこういった調査によって日本の経済状況やお金の流通状況なども公表しています。調査の結果は日銀の行う金融政策の判断基準にもなっていく訳ですが、4月27日、28日には日銀金融政策決定会合が予定されています。マイナス金利のプラス効果がはっきりとは表れていない中で追加の金融政策を打ちだすのは難しいと思われますが、政府と歩調を合わせてなんらかの動きに出ることもあるかもしれません。円安株高を中心としたアベノミクスの前提が崩れてしまった今、どのような対応が進められていくのかに要注目です。

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