株式会社AWARDです。
アノマリーといわれるマーケットの経験則や規則性のことをご存知でしょうか。明確な理論や根拠があるわけではないのですが、この時期やこういった事象があったときには株価がこう動くことが多い、といったものになります。
11月6日は米国の中間選挙
今年は4年に一度の大統領選の合間に行われる、米国議会の中間選挙が11月6日に実施されます。この中間選挙は大統領に対する信任投票といった意味合いも出てくるため、米国の政治イベントの中でもかなり重要視されるイベントになります。
大統領としては中間選挙までの間に米国民の支持を得られるような政策をアピールしますし、中間選挙が終わったあとには2年後の大統領選に向けて景気対策にさらに力を入れたりするわけですね。ちなみに今年のトランプ大統領は中国に対する関税の強化などに力を入れていましたが、こちらも米国民の支持を得るための政策の一つとも考えられます。
中間選挙にまつわるアノマリー
4年に1度行われる米国の大統領選の前後でも、米国の株式市場にはアノマリーの一種と言える一定の傾向がみられるようです。1950年~2017年までの67年間において、米大統領の任期である1期4年のNYダウの年間騰落率は、
大統領選翌年:6.4%
中間選挙の年:6.7%
大統領選前年:15.8%
大統領選の年:5.3%
となるそうです。かなりはっきりと傾向が出ていますよね。大統領選の前年、つまり中間選挙の翌年が最も米国株が上昇する傾向があるようです。つまり来年ということですね。上記でも書いたように、中間選挙の結果を受けて大統領が景気対策に力を入れるから、と理由付けることもできそうです。
経験則も参考に
とはいってもアノマリーはあくまでも経験則であり、統計データです。確実に毎回同じような結果になるというわけではないのには注意が必要です。ただ、実際に中間選挙を控える中で政治の不透明感なども増しており、米国の株価が下落しているのは興味深いところです。
アノマリーを知っていることは、株式市場と向き合う上での視点を増やすことでもあります。他にも長夏枯れ相場、曜日効果など様々なものが存在していますので、興味がある方はぜひ調べてみてくださいね。