最も株価が下がった日

資産運用

株式会社AWARDです。

過去の歴史上で最も株価の下落率が大きかった一日をご存知でしょうか。その日はブラックマンデーと呼ばれ、今から31年前の10月19日のことになります。

暗黒の月曜日


ブラックマンデー(暗黒の月曜日、英語: Black Monday)は、1987年10月19日(月曜日)にニューヨーク証券取引所を発端に起こった、史上最大規模の世界的株価大暴落のことを指します。

ブラックマンデーの当日は、ニューヨーク証券取引所のダウ30種平均の終値が、前週末より508ドルも下がりました。ただし当時のダウは2000ドル台でしたから、この時の下落率は22.6%にも上ります。1929年の世界恐慌のときに記録した下落率12.8%を上回り、いまだに過去最高の下落率の記録として残っています。そして、その翌日にはアジアの各市場に連鎖し、日経平均株価も1日で3,836.48円安(14.90%)と過去最大の暴落となりました。当時相場を見ていた方によると、225銘柄が全てストップ安になったとのことです。

なぜブラックマンデーは起きたか


ブラックマンデーの原因として語られるものとしては、下記のようなものが挙げられます。

・米国の財政収支と貿易収支の赤字

・プラザ合意以降のドルの極端な下落

・自動売買による売りの連鎖

特に3つ目の自動売買による売りの連鎖が、短期間に大幅な下落を引き起こす直接的な原因となったと言われています。まだまだ自動売買の黎明期だったことで、コンピューターの処理能力を超えて異常な売りの連鎖が続いてしまったというのもあるのでしょう。

あり得ないはあり得ない


ブラックマンデーから得られるのは、市場ではあり得ないと思うことが起きることがあるということではないでしょうか。株価が1日で20%以上落ちるなんてことは過去の歴史上に一度もなかったにも関わらず、その日には起きたわけです。そして一度起きたことは、今後も起きないとは限らないとも言えます。

歴史を知ることは投資をする上で大切なことです。どんなことでも起こり得るというのを心に刻むのと共に、過去にあった事例を知っておくことは今後の糧になるのではと思います。


執筆者:渡邉亮

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