2月16日より マイナス金利 導入【経済】
2016.2.17

株式会社AWARDの渡邉です。2月16日より日銀がマイナス金利を導入しました。これに伴って金融市場には様々な影響が出てきています。私たちにとって何がメリットで何がデメリットなのか考えていきましょう。

マイナス金利というのは『金融機関が日銀に預けたお金にコストが課せられる』というものです。金融機関が日銀の当座預金に預けるお金のうち一定の水準を超える金額に対し、日銀は年0.1%のマイナスの金利をつけます。この0.1%が事実上のコストとなります。

日本にとって未知の領域のマイナス金利ですが、これに伴うメリットデメリットを下記に挙げていきます。

【メリット】
住宅ローンなどを借りる際の金利が下がる
・企業がお金を借りやすくなり経済が活性化する
・銀行の資金が貸出にまわり易くなる

【デメリット】
・預金金利の引き下げ
・MMF等の投資信託が運用困難に
・保険の受け入れ停止や利回りの低下
・銀行の収益が悪化

総じてお金を借りる側が有利になり、お金を貸す側が不利になる政策であると言えます。メリットで身近なものとしては住宅ローンの金利低下でしょう。フラット35の金利で見てみると最低値が現在1.37%と史上最低水準となっています。過去に高い金利で住宅ローンを借りている人は借り換えのチャンスであるとも言えるでしょう。融資残高がまだ2000万以上残っていて借りた際の金利が3%以上の方などは借り換えを検討してみても良いかもしれません。

また積極的に事業拡大を進めている企業にとっては、マイナス金利が追い風になります。融資の審査も下りやすくなっていることが考えられますので事業への投資(設備投資等)を行いやすくなります。ここをチャンスと捉えて将来に向けた投資を行う企業も多いのではないでしょうか。

一方デメリットとして一番わかりやすいのは預金金利の引き下げです。2月16日以降、普通預金の金利を0.02%/年程度から0.001%/年まで引き下げた銀行が多数あります。0.001%という金利がどのような金利かというと、1000万円お金を預けても、1年間にもらえる利子が100円ということです。ここから税金も取られますので、実質80円。普通預金はもはやコストであると言える水準まで来ています。

またMMFや保険など、中身が国債で運用されていた商品は受け入れの停止や金利の引き下げ等が起こっています。私たちが安全に資産を守る手段が大きく減ってきているということになるかと思います。日銀のマイナス金利は、国民も貯蓄から投資にお金をまわすべきという間接的なメッセージであると受け取ることもできます。

さらに銀行もお金を運用する手段に困っていくことが考えらますので、窓口で手数料を多く取れる投資信託や保険の販売により一層力を入れてくることが考えられます。銀行の収益源は手数料ですので、これらの商品が本当に良いものかを見抜く力が個々人に必要になってきます。今まで以上に無知がコストになる時代となってきたということではないでしょうか。ニュース等に敏感になり、知ることで自身の生活を守っていきましょう。

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