保険の中身 を気にしてますか?②【保険】
2016.4.27

株式会社AWARDの渡邉です。前回のコラムでは 保険の中身 として国債の割合が減りつつあることを書かせて頂きました。理由は日銀のマイナス金利により国債の利回りが低下しているからです。購入していてもお金が減っていく国債ばかりでは、契約者の方から預かったお金を殖やして返すことはできないですよね。そんな中で各保険会社がクレジット(信用)リスクを負った商品の割合を増やしつつあるようです。

日本国債に変わる運用先として割合が増えつつあるのが、為替差損を回避(ヘッジ)した外国債券、企業の社債、インフラ関連など成長分野の企業への融資です。為替差損というの例えば1ドル=100円の時に100ドルの額面の債券を購入しても、償還の時に1ドル=90円になってしまうと10,000円で購入したものが9,000円に減ってしまう事になります。そのため為替レートが変化しても利益が得られるように、予めお金を払うことで為替の影響を受けないようにするんですね。すると当然利回りは下がってしまいますが、安定して利益を上げられることになります。

気になるのは企業の社債などでしょうか。国の発行している国債に比べると、企業の発行している社債は倒産のリスクなどのクレジットリスクは高くなります。各保険会社は格付けなどを参考にした上で社債の購入については精査されていることと思われますが、投資先の破綻などに影響を受ける可能性があるのは知っておいてはいかがでしょう。

さらに今までは割合の小さかった株式投資等の割合も増やしていく方針にあるようです。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は株式投資の割合を増やすことにより、大きな損失を被っている現実があるなかで、運用難に陥っている保険会社も積極的にリスクを取りに行く方針に切り替わりつつあるということですね。運用の中身の良し悪しによって保険会社の経営状況に差が出てくる可能性も高まっていると言えるでしょう。

銀行預金と並んで比較的安全な金融商品と考えられていた保険ですが、このような現実を考えると安全度は少しずつ落ちていく可能性もあるのではないでしょうか。生命保険に加入する際には各会社の財務状況なども気にしていく良いのではないでしょうか。

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