株式会社AWARDの渡邉です。2月から導入された日本銀行のマイナス金利政策ですが、私たちの身近でも色々な影響が出てきているのは皆さまご存知でしょうか。銀行の普通預金の金利も0.001%というところが出てきており、1000万円預けても年間に100円しか利子を貰えない時代に突入してきています。銀行窓口に行って驚かれた方などもいらっしゃるのではないでしょうか。
さて今回はそんなマイナス金利の影響が生命保険にも広がってきていることを取り上げます。生命保険各社が、年金保険・学資保険といった貯蓄型の商品の毎月払う保険料を2017年4月に引き上げていくことになりそうです。保険料というのは私たちが払うお金のことです。値上げ幅は1~2割にもなると言われておりますので、今まで月々10,000円程度払えば良かったのが、全く同じ商品でも12,000円も払わなくてはならないということになります。さて、なぜ生命保険各社はこのような検討を始めているのでしょうか。
実は生命保険は日本の国債で主に運用をされています。国債は国が保証している債券であるため、安全な運用商品と一般的には考えられています(絶対という訳ではありませんが)。そんな国債の利率ですが、日本銀行がマイナス金利を決定して以来グンと下がってしまっております。普通に下がる、というのであればまだ良いのですが、2016年04月19日時点の長期国債(10年物)の金利はなんと『-0.125%』です。生命保険会社はお金を運用するために国債を購入しようとしてもお金が減っていく国債しか購入できない、ということになります。
お金に詳しい方からすると、それほど魅力がない年金保険や学資保険といった貯蓄型の保険ですが、全国での年間契約数は年に230万件を超えるそうです。今までの年金保険や養老保険というのは払ったお金よりちょっぴりお金が多く戻ってくるのが常識でした。しかし、これからは何十年もかけて支払ってきた額よりも最後に受け取る金額が少なくなるというとても悲しい現実が待ち受けている可能性があります。すでに一時払い終身保険といった一部の保険商品は販売停止したものもあります。
こんな時代だからこそ、保険は最低限の生活を守るための保障に特化させて、資産運用に目を向けていく必要があるのではないでしょうか。例えば株式市場だけに目を向けてみても東証に上場している株の益回り(一株当りの税引き後利益を株の時価で割ったもの)は6.21%にも上ります。もちろん資産運用では確実にお金が増えるといった保証のあるものは多くありません。しかし適切にリスクを取らなければ、マイナス金利といった日本の環境の変化に飲み込まれてしまうのではないでしょうか。ぜひご自身の将来を守るためにも一歩を踏み出していくことをオススメ致します。弊社にて初回無料のご相談も承っておりますので、ぜひ下記ボタンからお申込みくださいませ。