株式会社AWARDです。
皆さんは火災保険というと、どういったときに保険金が下りるイメージがあるでしょうか。その名の通り、火災が起きた時に活用できる保険である、というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。しかし、実際には、火災以外の場面でも災害で起きた被害に対しては使えることがあります。
意外と多い大雪の被害
過去10年間、火災保険で支払われた保険金は、何に対してのものが最も多かったと思いますか?損保ジャパン日本興和損保が取りまとめたデータによりますと、2011年3月の東日本大震災(629億円)よりも2014年2月に発生した関東地方の大雪(1048億円)の方が大きな保険金支払額があったことが示されています。
大雪で雨どいが歪んだ場合や、雪の重みで壁や窓ガラスに被害があった場合なども火災保険の対象です。他にも雹が降ったことで窓ガラスや太陽光パネルが破損した場合や、水道管が凍結により破裂して水濡れした場合なども火災保険が使えます。そのカバーする範囲は広く、なにか災害で家に被害があった場合には、火災保険が使えるかどうか検討したいところです。
火災保険料の値上げ
火災保険への加入は義務ではないので絶対的に加入しなくてはいけないものではありませんが、実際にはほとんどの場合で加入していることかと思います。しかし、なんとなくで加入していると本当に必要な場面でしっかりと保険金請求ができていないことがあるのではないでしょうか。生命保険と同様ですが、どういった場合に保険金が支払われるのかについては、理解しておくことが大切でしょう。
近年は火災保険の支払額が拡大傾向にあるそうで、今年の秋には火災保険料が引き上げられることになっています。値上げ率は都道府県によって異なりますが、今回は平均で5.5%の値上げが予定されているとのこと。火災保険への加入を検討している方は、秋前に加入することができると良さそうです。また長期で契約すると割引が適用されますので、そちらも検討してみることをお勧めします。
適切な申請のために調査も
火災保険の申請は誰でも行うことはできますが、自分だけで行おうとすると申請に漏れがあることが多いようです。十分に火災保険に通じており、建設関係の知識も持ち合わせている人へと事前に調査をお願いするのも、しっかりと火災保険を活用する上では有効です。当然のことながら、保険会社側からは、災害に対して保険金を積極的には払い出す働きかけはしてくれません。その保険金は保険会社から出ていくお金のため、会社の利益を守ろうとすると、申請されたものの調査だけ行うという姿勢になることが多いわけです。
こちら側でも保険の適用範囲がしっかりと主張できるプロを味方につけるというのが、火災保険を十分に活用するためのポイントなのではないでしょうか。