アリババ保険のすごみ
2018.11.19

株式会社AWARDです。

最近中国のアリババグループが作った重大疾病保障が注目を集めているそうです。オンラインでの加入を受け付けてからたったの2週間で加入者数は1300万人にのぼったとのことです。いったいこの保障のなにがすごいのでしょうか。

アリババとは


アリババグループは中国の情報技術会社であり、持ち株会社です。企業間電子商取引のオンライン・マーケットを運営しており、240余りの国家・地域にて5340万以上の会員を保有しています。1999年の創立以来、5つの子会社を保有しています。日本では孫正義氏が2000年に投資し、莫大な利益を得たことでも有名な会社ではないでしょうか。

今回の保障はこのアリババグループの会員である『アリ会員』向けに提供されるものになります。しかし、すべてのアリ会員が加入ができるわけではなく、そこが重要なポイントになっています。

オンライン上の信用スコア


今回の重大疾病保障は、アリババグループのアリ保険と、アリ金融が出資するネット生保相互会社の信美人寿が共同で開発し、ネット決済のアリペイ上で加入の受付をしています。加入条件は、

・アリ会員であること
・ゴマスコア650点以上
・年齢が18歳から59歳まで
・健康状態が条件を満たしていること

です。2番目にあるゴマスコアというのがオンライン上の信用スコアとなっており、この数値が高ければ高いほどその人がオンライン上で信用のできる行動をとっているということになります。日本の感覚で言えばFacebookでの投稿やコメントから人柄などはある程度みることができますよね。また日本でもクレジットカードの使用履歴などは信用情報として使われています。こういったものがアリ会員の方はゴマスコアという数値で明確に算出されているということになります。この数値が一定の方以上でないと加入を認めないことで、モラルリスク、つまり保険金詐欺などが起こるリスクを抑えているようです。

保険料は通常の10分の1


通常、中国で一般的な重大疾病保険に加入する場合、年間保険料は 200~2,000 元ほどが必要となるそうです。今1元が16円ほどですから、3,200~32,000円ほどですね。今回のアリババが出した重大疾病保障は、保障コストが年間で100~200 元となり、加入に際してのハードルはぐっと低くなっているようです。またこの保障コストは、実際に会員の中で発生した重大疾病の事案が公表され、それに対する管理費を足した数字がアリペイというアリババの決済システムから引き落としされることになります。透明性の高い医療保障として信頼を獲得することで、短期間で加入者数が急増したと考えられます。

何件の重大疾病がおきて給付金がいくら支払われたので、保険料はいくらです、と公表される保険だということですね。この仕組みによって劇的に安く保障を提供することが可能になっていると言えるでしょう。中国のIT技術の進み方はすさまじいものがあります。日本でも今後こういった仕組みが導入されるときは来るかもしれません。

カテゴリーから記事を探す