通貨のリスク
2018.7.29

株式会社AWARDです。

ふだん私たちが生活の中で使っている通貨は日本円ですが、世界中にはそれぞれの国で使われている通貨があります。その中には信じられないような高い金利がつく通貨も存在しています。本日は、そんな通貨の中からトルコで使われているトルコリラを取り上げて、通貨のリスクについて考えてみたいと思います。

通貨のリスクはどこで見る?


現在トルコリラの政策金利は17.75%。政策金利が単純に銀行に預けたときの金利というわけではありませんが、すごく高い金利がつく通貨なのは確かです。実際に日本のFX会社などでトルコリラを買った場合でも、17%超の金利を得ることは可能となっています。10000円を預けておくと、毎年1775円が貰えるような状況ということですね。

さて、ではこのような高い金利がもらえるトルコリラは資産を殖やすのに良い通貨なのでしょうか?残念ながら、年初からトルコリラを持っていた方はそうは考えていないかもしれません。2018年の1月から現在にかけて対ドルでのトルコリラの下落率は20%を超えています。つまり、ただ持っているだけでお金が20%以上減ってしまったことになります。いくら金利がついてもこのペースで価値が毀損してしまったら得することはできないですよね。

トルコのインフレ率


一般的に通貨が使われている国でのインフレ率は、通貨の価値がどう変化するのかを予想するための一つの材料になります。トルコのインフレ率は、2017年で11.14%、2018年の予想で11.40%です。毎年物価が10%以上上昇している状況ということで、実際にトルコでトルコリラを持って生活している人たちの生活はかなり苦しいことが予想できます。

今トルコは経済的・政治的にかなり不安定な状態にあります。昨日ブルームバーグに出た記事では、米国の大手金融グループであるゴールドマンサックスが、トルコへの投資に関して「まっぴら御免」という方針を示していると書かれていました。大統領が娘婿を経済政策の要に起用したことなども要因になっているようです。

リスクをどこまで取るか


上記のようなリスクを踏まえた上で、トルコへの投資は検討するべきかと思います。政治的なリスク、経済的なリスク、インフレのリスク、これらをすべて理解した上で資産の一部で投資を行うのであれば、年利17.75%という環境はやはり魅力的です。とはいえ、ここ数年そこに魅力を感じて投資を行っていた人たちはたいてい通貨の価値の下落をもろに受けて資産を減らしていることも知っておくべきでしょう。

投資はリスクをわけて分散して行うのが基本です。自身が取れるリスクをしっかり決めて、上手な分散投資を行うようにしていきましょう。

カテゴリーから記事を探す