投資と国債の利回り
2018.2.5

株式会社AWARDです。

投資対象の利回りを日本円建ての商品と米ドル等の外貨建ての商品で比較すると、外貨建ての商品の方が良いことが多いものです。こういったケースでは、単純に利回りが高い商品の方が良いと言えるのでしょうか?実は必ずしもそういうわけではないのです。

通貨によって異なる背景


各国の通貨の価値というのは、刻一刻と変化しています。ドル円の為替などはニュースでも出てくることが多いので、ほとんどの方が見たことがあるでしょう。そして諸外国の中には金利が非常に高い国も存在しています。日本では銀行口座にお金を預けてもほぼ金利はつきません。しかし、東南アジア、南米、アフリカ等の国々では銀行に預けているだけで多くの金利が付く国があります。

一般的に、先進国よりも発展途上国のような経済的な成長が著しい国の方が金利は高くなります。そのため、そういった国々の通貨を持つと良いと推奨する証券会社や銀行の方々も存在します。銀行の窓口で外貨預金をお勧めされたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

リスクフリーレート


しかし、金利が高い通貨というのは本来はリスクが高い通貨なのです。投資商品の良し悪しをはかる基準の一つにリスクフリーレートという考え方があります。これは『リスクを取らなくても得られる金利』という考え方で、10年国債の利回りが使われます。各国のリスクフリーレートを見てみると、

日本:0.087%

米国:2.841%

中国:3.925%

ブラジル:9.830%

といった形になっています。これらの金利は10年国債の利回りですので、ただ国債を持っているだけで安全に得られる金利です。

不利な金融商品の見つけ方


リスクフリーレートのことを知っていると、不利な金融商品を簡単に見つけることができます。例えば米ドル建ての保険商品があったとしましょう。商品の実質の年利が1.5%だとすると、米国の国債金利よりも低いリターンしか得られないことになりますので、資産運用目的ではやる価値のない商品ということになります。

また銀行でブラジルレアル建てで年利8%の外貨建て預金をお勧めされたとしたら、10年国債であれば10%近いリターンが得られてもおかしくない通貨なのですから、あまり有利ではない預金であることが分かるでしょう。このように外貨建ての投資を考える際には、国債の利回りというのは大事な基準になるのです。国債の利回りも日々変化しますので、投資の基準の一つとしてたまにチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

 

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