イエレン氏最後のFOMC
2018.2.1

株式会社AWARDです。

世界の経済を先導するのは、世界一の経済大国である米国です。そんな米国の金融政策をつかさどるのは米連邦公開市場委員会(FOMC)ですが、1月30~31日に2018年最初の会が行われました。

利上げはせず


今回のFOMCでは利上げの実施などは特にありませんでした。米国は2年間かけて利上げを進めてきましたが、依然として金融政策は緩和的なスタンスです。このスタンスにより、リーマンショックで落ち込んだ経済を回復させ、世界中の経済を上昇基調にすることができたとも言えるでしょう。

経済の大事な指標の一つにインフレ率、つまり物価の上昇率があります。正常に成長する経済においては、インフレ率が少しずつ上昇していくというのは常識になっています。FOMCでは物価の上昇率年間2%を目標に政策を行っていますが、今のところは2%までは届いていません。この目標を達成するまでは、緩和的なスタンスは継続されそうです。

イエレン議長の最後のFOMC


そして今回のFOMCで2014年から議長を務めてきたジャネット・イエレン氏が退任となります。任期は2月3日までとなっており、そこからは後任のジェローム・パウエル氏にバトンタッチします。イエレン氏はもともとFRBの議長になる前には副議長だったのもあり、今の米国の金融政策の流れを作ってきた人物になります。

特に大きな功績としては、2015年12月に開始した利上げでしょう。金融緩和政策の出口に向かって舵を切るというのは、かなり大きな決断です。緩和的なスタンスは持続しているとはいえ、少しずつ利上げを進め始めたことで米国のリーマンショックのときから始まった大規模な金融緩和は一歩ずつ終わりに近づいてきていると言えます。

試されるパウエル氏の手腕


次のFRB議長になるパウエル氏はトランプ大統領が指名しました。大きく金融政策が変わることを警戒する声もありましたが、今のところ現状の金融政策の方向を引き継ぐことを発表しています。引き続き少しずつ利上げを続けながら、拡大したバランスシートを縮小していくことになるでしょう。

金融政策に大きな変更がなければ、金融の安定性は守られそうです。米国の金融政策は、先進国、発展途上国含め世界中に影響を与えます。トップの交代でどのような変化があるのか、注意深く見守っていきましょう。

 

 

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