キャピタルフライト

株式会社AWARDです。

国内から海外への資本の流出。これをキャピタルフライトと言います。本来お金というのは少しでも有利なところ、例えば経済が発展しているところや金利が高いところに流れていくものですが、日本からの資本の流出もある層では当たり前に起こっています。

海外に逃げる富裕層マネー


実はこの海外へ資産を写すキャピタルフライトは富裕層の間ではごく一般的に行われています。なぜそういった方々が海外に目を向けるか、これは多くの場合においてリスク分散を目的としているようです。日本の場合、国債の残高は天文学的数字まで積み上がっており、政治的な不安要素が大きいと考えている方もいらっしゃいます。もし政府の債務超過が大きな問題として表に出てきたときには、銀行が傾き日本円の価値が暴落することだって絶対にないとは言い切れません。確率は低いでしょうが、大きなお金を守らないといけない方ほど、こういったリスクに対して敏感であると言えるでしょう。

目を光らせる国税庁


しかし、これらのキャピタルフライトは政府にとって好ましいものではありません。法的な問題はなくても、自国からお金が流出してしまうのは政府が管理できるお金の額が小さくなることを示すからです。そのため、キャピタルフライトを監視する法律などは着実に厳しくなっています。例えば2014年以降、5000万円を超える預金・不動産を海外に保有する個人を対象に、国外財産に関する調書の提出が義務付けられることになりました。この義務には罰則規定が設けられており、懲役刑までありえるため無申告のままやり過ごすことは困難になっています。

要望に応える金融機関


さて、申告の義務はあったとしても、日本一国に資産を集中させることにリスクを感じる富裕層は海外の金融機関を利用して資産防衛をはかるのには変わりはありません。より良い金融環境を求める方々は、シンガポール、スイス、香港などの銀行の口座開設を検討する方も多いようです。ちなみにこういった資本を受け入れているのは、意外なことに外資の金融機関だけではありません。例えばスイスには、Mitsubishi UFJ Wealth Management Bank, Ltd.という会社があります。スイスに籍を置く銀行になるわけですが、どんな顧客を対象にしているか、なんとなく想像ができるのではないでしょうか。

富裕層の間ではもはや当たり前になっているキャピタルフライト。日本という国が今すぐにどうかなるという可能性はとても低いでしょうが、将来のことまで考えると絶対的に安全な国ではないでしょう。わたしたちも個人のお金を守るために、資産を置く国を分散することも考えて良い時代になってきているのかもしれませんね。

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