今後の米国金融政策

株式会社AWARDです。本日の日本時間午前3時に米FOMCにて米国の利上げが決定しました。市場の予想通り利上げが決定し、ドル円の為替などは大きな動きを見せず堅調な動きが続いています。

米国の金融政策


現在の利上げ局面の話をする前に欠かせないのは、リーマンショック以降の米国の金融政策についてです。リーマンショックと言えば、米国の大手投資銀行グループであるリーマン・ブラザーズが破綻したことによる世界的な金融市場の暴落のことを指します。この時には世界中の株が1年間で50%程度下落し、100年に一度の金融危機などと言われました。そして危機的状況からの早期回復を目指すため、FRB(米国の中央銀行)は政策金利を限界まで下げ、米国債を大量保有し続けてきました。

リーマンショック前後の政策金利


米国の政策金利はリーマンショックが起こる2008年の1月には3.00%だったのですが、その年の12月までには0.25%まで下げられています。危機への対応策として急激に金融緩和を行ったのです。それ以来、政策金利は超低金利が続き、2015年12月までの7年間最低金利が維持されていました。この金融政策があったから今の米国経済の回復があると言っても過言ではないでしょう。そして、現在は金融政策を通常状態に戻していくために少しずつ利上げが行われているのです。

今後のFOMCの行方


2015年12月に米国の政策金利は0.25%から0.50%へと引き上げられ、2016年12月にはリーマンショック以降で2度目の利上げが行われ0.75%になりました。そして今年に入ってからは3月、そして今回の6月と0.25%ずつの利上げが決定され、1.00%、1.25%と推移しています。今回の利上げの際に明らかにされた方針では、今年中にもう一度利上げを行い、現在FRBが抱えている4.5兆ドルの米国債を少しずつ減らすとされていました。FRBが米国債の保有を減らしていくと、いよいよ米国の金融政策は正常化していくことになるでしょう。

今回の利上げの発表では、直後に大きな株や為替の動きはありませんでした。市場関係者は利上げが実行されることを見込んでいたからでしょう。ただし、利上げがきちんと行われたことで、本日以降は市場に方向感が出てくる可能性もありますので、市場に参加している方はしっかり観察してみると良いのではないでしょうか。

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