米国株式下落

株式会社AWARDです。

日本でも米国でもここ数日の間、株式の上昇が続いていました。

・23日のフランスの大統領選で極右候補と急進左派の候補が2人とも決選投票に残るという最悪シナリオが回避されたこと

・25日の北朝鮮の記念日を終えて核実験やミサイル発射のリスクが減ったと考えられたこと

・26日にトランプ政権が発表するとされていた米税制改革案への期待が高まっていたこと

などが主な要因でした。米国の株式市場の1つであるナスダックでは、これらの要因を受けて史上最高値を更新するなどとても勢いがありました。

そして、昨日は実際にトランプ政権により税制改革案が発表されたわけです。内容が発表されることによりさらなる株高が見込まれると考えていた方もいらっしゃったと思いますが、実際には小幅の下落という結果になりました。

トランプ政権が発表した内容としては、

・公的企業の法人税率を35%から15%に引き下げること

・小規模な事業や個人事業主を含むパススルー事業への最高税率を39.6%から15%に引き下げること

・海外還流利益の税率は現行の35%から大幅に引き下げを検討すること

など市場からは歓迎されそうな内容でした。ではなぜ株価は小幅の下落といった結果になってしまったのでしょうか?

これは結局のところ、市場の期待に対して発表内容がどれだけこたえることができたか、というのに尽きるのだと思います。今回の発表では税制改革案の財源などが明確に示されることがなかったので、米国の財政赤字の拡大につながる可能性なども否定できないものでした。

またトランプ政権は、先月末にもオバマケアと呼ばれる医療保険の改革に着手しようとしたところ、議会の承認を得られず実現を断念しています。今回の案も実現性があるのかが疑問視されている面もあり、それが相場の足を引っ張ったと言えるでしょう。

株式市場は期待で上がり、実際に発表されると下がってしまう、などといったことが頻繁に起こります。人の心理に左右されるので、周りの市場参加者はどんなことを考えているのか、といった視点を持つと面白いかもしれませんね。

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