預金でお金が減る??
2017.3.23

株式会社AWARDです。あなたは銀行にお金を預けただけで、お金がどんどん減っていくとしたらどう思いますか?そんな銀行にはお金を預けたくないと思うでしょうか?

しかし、世界にはお金を預けただけでお金が減っていく銀行が実際にあるのです。最近の話ですと、世界でも有数の金融グループであるスイスのUBSグループが、一定額以上の預金を行っている顧客のユーロ建て口座について手数料を課すことを決めました。対象は100万ユーロ(約1億2000万円)を超える預金で、手数料率は0.6%となるそうです。

実はこのような大きな金額を預けている顧客の口座に手数料を課すのは今に始まったことではなく、過去にもスイスフラン建ての口座では実行されていました。なぜわざわざ顧客が離れてしまいそうなルールを作るのかお分かりになりますでしょうか?それは、顧客の資産を銀行が運用することが困難になってきているからです。

日本では昨年2016年2月からマイナス金利政策が導入されましたが、UBSがあるユーロ圏ではもっと前から導入されていました。例えばEU全体の金融政策をつかさどるECB(欧州中央銀行)では2014年6月に定例理事会で導入が決定されています。これによって欧州諸国では銀行預金の金利が低下し、銀行側としては顧客の資産を安定して増やすことが難しくなってしまったわけです。

今回のユーロ建て口座へ手数料を課すことについて、UBSは「ユーロ圏の異例の低金利継続と流動性を巡る規制の強化によって発生するコストを反映したもの」として顧客への理解を求めています。そして、この方針に同意できない顧客は4月末までに口座を閉じるように求めるなど強い姿勢を示しています。それほど、銀行の運営が厳しくなっている状況なのでしょう。

今回の対象は1万ユーロ(約1億2000万円)以上の預金で、手数料は0.6%ということですので、対象となる最低額の預金を預けていると毎年6000ユーロ(約72万円)程度が消えていくことになります。しかし、これも遠い外国で起きたこととあまり考えない方が良いかもしれません。なぜならば、日本でもEUの後を追う形でマイナス金利政策は導入しているからです。

今後、日本でも口座残高が大きい方から手数料を課す方向に銀行が動く可能性は十分あるでしょう。海外ではすでに実例があるということを頭の片隅に置きつつ、対策を考えていく必要があるのではないでしょうか。

カテゴリーから記事を探す