米国利上げ決定
2017.3.16

株式会社AWARDの渡邉です。14~15日で行われたFOMC(米連邦公開市場委員会)にて、米国の利上げが決定しました。設定されたFF金利(フェデラルファンド金利)の誘導目標は、0.25%引き上げられ0.75~1.00%とされました。

さて米国が利上げをすると、ドル円の為替は本来どのように動くと予想されるでしょうか。人は金利が高い国にお金を置きたいはずですよね。お金を置いておいても全く増えない日本と、お金を置いておいて少しずつ増える米国であれば、米国にお金を置きたい人の方が多くなることが予想されます。そのため、『米国が金利を上げればドル高、円安が進む』というのが通常の考え方になります。

しかし今回のFOMCで利上げが決まった後は、逆に円高が1円以上進みました。ニューヨークの外国為替市場での円相場は大幅に上昇し、前日比1円40銭の円高ドル安である1ドル=113円30~40銭で取引を終えることになりました。これは一体なぜなのでしょうか。

今回のFOMC参加者による2017、18年の政策金利見通しの中央値は前回の昨年12月発表分と変わりませんでした。実はこのあたりに円高が進んだ要因が含まれています。

利上げが行われることは市場の共通認識となっていたため、利上げ自体には市場は大きく反応せず、そこから発表される今後の金利の見通しが注目されていたのです。市場の中には今年4回の利上げが実施されるのではないか、という利上げペースが加速するのを予測する声もありました。今回円高が進んだのは、それらの利上げペースの加速が一旦否定され、進んでいたドル高円安が巻き戻されたということになるでしょう。

FRB(連邦準備制度理事会)のイエレン議長も、FOMC後の記者会見で今のところ利上げペースを加速する意図がないことを強調しました。ひとまずFOMCが終わり市場は少し落ち着くことになりそうです。今回の為替の動きも市場参加者の人々の思惑が相場に影響を与える面白い動きだったと言えるでしょう。

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