日米電話首脳会談
2017.1.29

株式会社AWARDです。昨日28日の日本時間深夜に安倍首相とトランプ米大統領の電話会談が行われました。会談の様子を伝えるメディアからはトランプ氏の豪腕がうかがい知れる報道がされています。

安全保障の分野では、「日本の安全保障を確実にするための断固とした米国の責任」がトランプ氏から語られるなど日米間の関係を重視する発言もあったようです。しかし、貿易の分野では米国がTPPより脱退することが既定路線になっていることから「2国間の貿易・投資を深める」日米間での自由貿易協定が今後進められていくことになりそうです。

トランプ氏は安倍首相にも、約束したことはやる、と伝えており選挙前に公約として掲げていた政策は全て本気であったことが示唆されています。実際誰しもが実現は難しいだろうと考えていた、

メキシコとの間に壁を作る

といったとんでもないトランプ氏の公約も実現に向けてすでに動き出しています。25日には実際に壁を築くよう命じる大統領令に署名して「アメリカは国境を取り戻す。多くの命と雇用を守る。」といった主張を繰り返しました。

このようなトランプ氏の本気度から考えると、今後日本に対しても農産品などの市場開放や円安誘導の制限といった厳しい要求を突きつける可能性は高いと言えるでしょう。特に日本の円安に対しては選挙期間中にもたびたび牽制する発言があったため、現在の為替相場をトランプ氏がどのように見ているのかによって今後の市場は左右されることになりそうです。

安倍首相とトランプ氏の電話会談に先立つ形で、トランプ氏は英国のメイ首相とも会談を行っており、新たな通商協定の早期締結で一致しています。今後EUを離脱することが決定している英国にとっては2国間の通商協定が早期に結べるのは願ってもないことでしょう。しかし、日本にとっては既に英国が2国間の通商協定を結ぶ方向に動いていることで、多国間の自由貿易協定ではなく米国との1対1の通商交渉入りを避けるのは難しくなったと言えるでしょう。このあたりを見ているとトランプ氏は自分の流れを作るのが非常に上手いと感じます。日本はトランプ氏のペースにのみ込まれていくかもしれません。

2月10日には安倍首相とトランプ米大統領が直接話し合う首脳会談が行われることも決定しました。そこでトランプ氏から日本に対してどのような要求が突きつけられるのかに要注目です。

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