オバマケア撤廃か?
2017.1.23

株式会社AWARDの渡邉です。トランプ大統領が就任して最初に署名した大統領令は「オバマケア」の撤廃に関するものでした。オバマケアとは2010年3月に議会を通過しオバマ大統領が署名したアメリカの医療保険を改革する法律になります。

アメリカでは日本と違って国民皆保険がありません。そのためアメリカで医療行為を受ける際の負担を減らすためには、民間の医療保険に加入することが必要です。しかし、現状4800万人に上るアメリカ国民が一切医療保険に加入しておらず、万が一の際には大きな金銭的な負担を強いられることになっています。このような状況を改善し、より多くの人が医療保険に加入できる仕組みを整えたのがオバマケアです。

この法律によって、保険会社は持病を抱えている人の保険加入を断ることはできなくなりました。また、医療費が巨額になったからといって保険のプランから追い出したり、保険金の支払に上限を設けることもできなくなりました。そして、医療費の自己負担分も年間で一人当たり6350ドル(約62万円) 、家族当たり1万2700ドル(約125万円)を超えてはならないとされたことで、大きな病気や事故でこの上限を超えた費用がかかる場合には、全額医療保険が負担することになりました。日本でいうところの高額療養費制度のようなものですね。

ただしこのオバマケアは小さい政府を目指す共和党にとっては決して評判の良い政策ではありませんでした。新たに2000万人のアメリカ人が健康保険に加入するのを助けたオバマケアですが、その一方で以前より高い保険料を払ったり大きな保険負担を強いられる人もいたのを共和党としては問題視していることになります。

アメリカにおいても民主党と共和党では目指す政府の方向性が異なるわけですが、早速トランプ氏としては最初の仕事に取り掛かる姿勢を見せたことになります。トランプ氏が就任した初日の米国株式市場は上昇しましたが、今後も政策の動向などで市場も大きく左右されるでしょう。ここから暫くはトランプ氏の行動や要人発言に注意が必要な状態が続くことになりそうです。

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