国の借金は今いくら?②

株式会社AWARDの渡邉です。昨日に続いて国の借金についてご紹介させて頂きます。日本という国の借金は、2016年末時点で、

1066兆4234億円

となります。この借金は『国債』や『国庫短期証券』という形で発行された証券を購入する人によって賄われています。そして、私たちがお金を預けている『銀行』や『生損保』もその大きな割合を担っていることをご紹介させて頂きました。

さて、昨日出てこなかった国の借金である『国債』や『国庫短期証券』を最も多く保有しているのは一体誰なのでしょうか?その答えは、

日本銀行

になります。日本銀行は、日本の中央銀行であり日本円の発行権を持った唯一の存在です。そんな機関が国債を最も保有しているというのは不思議な感じがしますよね。現在国の借金のうち日本銀行が引き受けている割合はなんと、

37.9%

およそ40%近くを引き受けていることになります。ちなみに海外が保有する割合は10.3%で第4位となっています。日銀が保有する政府の借金の割合は年々増え続けているのですが、その原因のひとつとなっているのが、2012年に始まったアベノミクスと合わせて行われた日銀による国債の大量購入です。

では、日銀が国債を購入するというのにはどのような意味があるのでしょうか。日銀は国の組織の一部とみなすことができるため、自分の借金を自分で肩代わりしているようにも見えます。しかし、日銀が政府の借金である国債を購入するというのは、世の中に出回るお金の総量を調整することに繋がります。

日銀が国債を購入すればするほど、国債の代わりに現金が世の中に出回ることになります。そして出回った現金によって物の値段が上がるインフレ圧力がかかることになります。日銀が多くの借金を肩代わりすることによって、日銀は世の中の物価の上昇と金利をコントロールしようとしているのです。

非常に大きい金額に上る日本の借金ですが、その実態は自分が自分の身内から借金をしているような不思議な状態にあるというのがお分かり頂けたでしょうか?日本という国の信用が続く限り、この借金の額が増えたからといってすぐに何か起こるわけではありません。ただ今は10.3%しかない海外の投資家の割合が増えてくると、日本国債の安全性も損なわれていく可能性があるでしょう。日本という国が今後どうなっていくのか、国債の動向から読み解いてみるのも面白いですね。

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