相続 を争続にしないために②【相続】
2016.4.20

株式会社AWARDの渡邉です。前回は 相続 が争続になり得るという可能性について書かせて頂きました。相続をきっかけに相続人が秘めていた感情が外に現れてくることが争いの原因となります。それは決してお金持ちの家庭で起こるのではなく、どのような家庭でも起こりうることもお伝えさせて頂きました。最高裁判所の平成26年の「司法統計年報」によると、相続分割事件全体の中でも1000万以下で争ってる件数が31%を占めているそうです。ではそのような争いが起こらないためにはいったい何をすれば良いのでしょうか。

うまく相続をするためにはいくつかのポイントがあると言われています。

生前から相続について関係者で話し合っていくこと
相続される人(両親等)を中心に相続する人(子ども等)が納得するよう話し合いをまとめること
遺言書を作成して話し合いの結果を法的根拠があるものとして残すこと

あたりが重要になってくるのではないでしょうか。多くの場合相続についての話し合いは相続をする側からは切り出しにくいものになります。積極的に相続される側、つまり親の側などから話し合いの場を作るようにしていくべきでしょう。また相続をされる方がいなくなってからの話し合いになると、意見のまとめ役が不在になるケースも多いようです。出来るだけ相続が発生する前に皆が納得するような財産の分け方について決定させておくのが良いでしょう。

そして話がまとまったら、その内容に基づいて法的根拠がある遺言書を作成しておくのが相応しいと思われます。遺言書を書く場合にもいくつか注意点がありますので箇条書きにさせて頂きますね。

・すべての財産を明記する
・包括遺贈は避ける
・遺留分に配慮する

例えば自宅を誰に渡すかだけを書いてある遺言書などですと、その他の財産をどのように分割するかが明確ではありません。現預金、株式、不動産など個別の財産について誰に遺すかを明記するのが良いでしょう。また包括遺贈というと、兄に2/3、弟に1/3の財産を遺す、などと全ての財産の分配のみを示すものになります。これもどの財産を誰が受け取るかで揉める可能性があります。また遺言書が絶対だと思っている方も多いのですが、法定相続人の方には遺留分として一定の財産を受け取る権利があります。こちらの割合を考慮せずに遺言書を作成した場合には後で争いになってしまうことも考えられます。

相続というのは大変デリケートなものですが、絶対に避けては通れないものでもあります。円満にその時を迎えられるかどうかは、普段からのお互いへの気遣いとコミュニケーション、そして準備であると言えます。このコラムが、いつか来るその日のための話し合いを持つきっかけ等になりましたら嬉しく思います。

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