東京の不動産は割安?
2018.8.2

株式会社AWARDです。

東京の不動産価格はリーマンショック後に回復してきて、ここ10年ほどの中ではかなり高値になっていると言われています。オリンピックが終わると価格が下がっていくと言われることもありますが、実際のところはどうなのでしょうか?一つ興味深いのが、世界の国々と比べると東京の不動産価格は決して高くはない、ということです。

各都市の住宅価格は


一般財団法人日本不動産研究所が年に2回公開している、国際的な主要都市の不動産市場動向を調査し、価格を指数化した「国際不動産価格賃料指数」のデータを見てみましょう。こちらのデータを見ることで、世界各国の都市の住宅価格を知ることができます。

東京の港区麻布所在の高級マンション価格を100.0とした場合の各都市の指数は、大阪53.7、ソウル67.7、北京108.8、上海135.4、香港193.9、台北122.0、シンガポール110.0、クアラルンプール26.0、バンコク25.6、ジャカルタ20.1、ホーチミン9.7、ニューヨーク111.5、ロンドン225.6となりました。東京の麻布という超一等地を基準にしたにも関わらず、北京・上海・香港・台北・シンガポール・ニューヨーク・ロンドンといった都市は、その価格を上回っていることになります。ここに登場した14都市の中では、東京の麻布が下の方に位置しています。

各都市の賃料水準は


では、これに対して賃料水準はどうでしょうか。同様に東京の麻布を100とした場合で見てみると、大阪85.1、ソウル55.7、北京70.1、上海78.2、香港162.6、台北63.8、シンガポール126.4、クアラルンプール35.1、バンコク42.8、ジャカルタ51.3、ホーチミン21.3、ニューヨーク211.5、ロンドン250.6となっています。

賃料水準で見ると14都市中東京の麻布は上から4番目ということになります。しかし、ニューヨーク・ロンドンといった都市と比べるとそれでも半値以下ということになります。海外の方からすると、東京の一等地のマンション価格や賃料は決して高すぎるというようには感じないかもしれませんね。

東京の人口の推移


日本全体で言えば人口の減少は避けがたい問題であり、国立社会保障・人口問題研究所「平成29年推計報告書」によれば、2015年には1億2,709万人だったのが、2040年には1億1,092万人、2053年には1億人を割って9,924万人になると推計されています。人口が減れば不動産の需要は減るのは間違いないでしょう。

ただし、東京においてはまだ地方からの人口流入なども続くため、2025年に1,398万人でピークを迎えた後も、2035年1,375万人、2045年1,312万人と、減り方は比較的なだらかです。日銀が金利の上昇は一定まで容認する構えを見せてくるなど不動産市況にとってはマイナスの要因もありますが、東京に限って言えば不動産のポテンシャルはまだ残っているのではないでしょうか。不動産の購入を検討する方は、需給なども見極めて良い立地の不動産を購入することを心がけたいところです。

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