繰上げ返済はするべきか
2018.4.2

株式会社AWARDです。

自宅でも投資用不動産でも家を購入する方の多くにローンとの付き合いが発生します。負債を抱えている状態になるため、繰上げ返済をするべきがどうか聞かれることがとても多いのですが、本日はそんな繰上げ返済をテーマにしてみたいと思います。

繰上げ返済の経済効果


一般的なファイナンシャルプランナーに相談すると、住宅ローンも投資用不動産のローンも繰上げ返済していくのが良いと返答されることが多いと思います。これには一理ありますが、冷静に数字で考えていくとそれほど得ではないことも多々あります。

例えば3000万円の住宅ローンを固定金利1.5%で35年借りるとしましょう。すると総返済額は3858万円となり、利息を858万円返すことになります。では100万円をすぐに繰上げ返済した場合の総返済額はいくらになるでしょうか。こちらは3729万円となり、その差は、

3858万円-3729万円=129万円

となります。つまり100万円の繰上げ返済をすると35年間で29万円ほど金利負担を減らすことができるということになります。

手元の資金を複利運用


では100万円を繰上げ返済に回すのではなく、手元で複利運用させた場合を考えてみましょう。例えば金利3%で35年間運用できたとすると、資金はいくらまで増えるのでしょうか。その額はなんと281万円です。つまり3%ほどの低い金利でも手元の資金を複利で運用していくと、今ある100万円から35年後に生み出される価値は281万円-100万円=181万円にも上るということです。

今繰上げ返済をすることで35年間の金利負担を29万円減らすのと、同じ額を運用することで35年後に181万円を得るのではどちらが良さそうでしょうか。数字で見ると運用の方が優れてることは明らかかと思います。

流動性にも注意


ただし、上記の例はあくまでも運用のリスクを無視した話ではあります。住宅ローンの繰上げ返済で得られる金利メリットは100%得られるため、リスクのある投資はしたくないという方には繰上げ返済をお勧めするかもしれません。

しかし、住宅ローンの繰上げ返済には流動性のリスクもあることを知っておいて頂きたいと思います。一度繰上げ返済したお金は気軽に引き出すことはできなくなります。具体的には家を売るまで取り出せません。お子さんの教育費等、ローンの返済期間中にあるであろうライフイベント時の資金の目途がついてないのであれば、繰上げ返済はやめておいた方が良いかもしれません。

住宅ローンを抱えている方の状況によって、取るべき選択肢は異なってきます。ご自身の今後の計画に合わせてお金の動かし方を考えて頂ければと思います。

カテゴリーから記事を探す