GPIFの17年度運用益
2018.7.7

株式会社AWARDです。

公的年金の積立金を運用する機関として、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が存在しています。私たちの年金を運用して増やすことを試みているGPIFですが、7月6日に2017年度の運用実績を発表しました。一体どれくらいの利益を出すことができたのでしょうか。

10兆810億円のプラス


2017年度の運用実績は10兆810億円の黒字になったそうです。現在150兆円超の金額を運用しているGPIFですが、期間中の損益率としてはプラス6.90%となりました。ちなみに2016年度の運用実績はプラス5.86%だったため、2期連続でプラスを確保したことになります。

2017年度は主要国の景気拡大が続いたこともあり、国内外で株価が上昇しました。GPIFは株式の保有割合を高めているため、株価の上昇の恩恵を受けた結果になったと言えるでしょう。ちなみにGPIFの運用する金額は、年金基金としては世界で最も大きく、世界最大の機関投資家と言われることもあります。これだけ巨額な資金をしっかり黒字で運用できているのは素晴らしいことだと思います。

各資産の構成と変動金額


GPIFは資金を4つの資産クラスにわけて運用を行っています。その4つとは、国内株式、外国債券、国内債券、外国債券です。各資産の2018年3月末時点での割合を見てみると、

国内株式:25.14%
外国株式:23.88%
国内債券:27.50%
外国債券:14.77%

となっています。足し合わせて100%にならない部分は運用せずにキャッシュでポジションを持っています。また各資産の2017年度の増加幅を見てみると、

国内株式:+5兆5076億円
外国株式:+3兆5140億円
国内債券:+3622億円
外国債券:+6740億円

となっています。割合が高い国内株式と外国株式がしっかりと利益を出してくれていることが見て取れます。景気が良い時は株式が好調ですので、リスクを取っていることが良い方向に働きます。

今後マイナスが出ることも


さて、このようにGPIFは2017年度に利益を出してくれたわけですが、資産運用をしている限りはマイナスが出ることも当然あり得ます。例えば2008年のリーマンショックの時には世界中の株価が50%程度下落しましたが、現在のGPIFの資産構成の場合、同じくらいの株価の下落がくれば一時的に20~30%程度のマイナスが出ることも覚悟しなければいけないはずです。そうした大幅な損失が出れば批判の声があがるのは分かり切ったことですが、リスクを取りつつGPIFの資産を運用してくださっている方々には頭が下がります。

国もリスクを取って資産運用をする時代。私たち個人も当然のように資産運用については考えていくべきなのではないでしょうか。GPIFの運用する資金は、わたしたちが将来もらう年金の原資にもなりますが、年金が今後も十分に支払われるかはまだ何とも言えません。将来を見据えて個人の資産の運用においても必要なリスクを取ることをぜひ検討してみてください。

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