確定拠出年金の変化
2018.4.24

株式会社AWARDです。

確定拠出年金といえば、老後の資金作りの心強い味方です。大手の企業では企業型の確定拠出年金を用意していて、掛け金を会社が出してくれているケースなどもあります。本日はこの確定拠出年金の現状と、今後の変化について書いてみたいと思います。

元本確保型への偏り


現在、個人型の確定拠出年金(iDeCo)のうち、約65%が預貯金・保険といった元本確保型商品で運用されているそうです。確定拠出年金はそもそも口座の維持自体にお金がかかります。いくら様々な税制面での優遇があると言っても、今のようなマイナス金利時代にほとんど利益が出ない元本確保型の商品ばかりを選択していては、手数料によってお金が目減りしてしまうことも考えられます。

確定拠出年金はリスクをとってこそ大きな効果を発揮するもの。しかし、日本では投資教育がほとんどされていないため、リスクを取れる若い方の間でも元本確保型の商品を当たり前のように選択していることが多いのです。これは制度の仕組みを考えるととても勿体ないことだと思います。

初期設定で投資信託に


こんな現状に対して、5月には改正確定拠出年金法が施行されることになります。こちらはiDeCoの初期設定で投資信託が選択されることが促されています。長期的な目線で、物価の上昇局面でも収益が確保できる商品が求められているといえるでしょう。

この法に対応するため、りそな、野村證券等は初期設定で元本確保型の商品ではなく投信が選択されるように変更することが検討されています。ネット証券でも楽天証券が夏ごろに、マネックス証券も秋ごろには対応する予定とのことです。

米国の例


なお、米国の確定拠出年金の規模は日本をはるかに上回るものになっていますが、その中身は7割近くが株式を含む投資信託での運用になっています。資産規模はここ10年間で8割近く増えており、身近なものとして多くの方が利用している様子が見受けられます。

確定拠出年金の運用益に対する課税がなされない等のメリットを考えると、受取時期が間近な方以外は元本確保型の商品を選ぶ必要はないと思います。投資の基礎知識を身に着けることで、国の用意している有利な制度を十分に活用していきたいものです。

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