GPIFが監査法人提訴

株式会社AWARDです。

わたしたちの年金の一部を運用管理しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)。140兆円以上の資金を運用する世界最大の年金運用機関でもあります。このGPIFが新日本監査法人に対して35億円の損害賠償を求める訴えを起こしました。一体なにが原因でこの提訴に至ったのでしょうか。

監査法人とは?


新日本監査法人とは、BIG4と呼ばれる4大監査法人の1つになります。監査法人は、財務書類の監査又は証明を組織的に行う法人で、多くの公認会計士さんが在籍しています。その中でもBIG4 と呼ばれる4法人が特に知られており、

・新日本
(アーンスト・アンド・ヤングと提携)
・あずさ
(KPMGと提携)
・トーマツ
(デロイト トウシュ トーマツのメンバーファーム)
・PwCあらた
(プライスウォーターハウスクーパースと提携)

が該当します。

なぜGPIFは提訴した?


では今回GPIFがBIG4のひとつである新日本監査法人を提訴したのはなぜなのでしょうか。それは新日本監査法人が東芝の会計監査を担当していたからです。東芝は不正会計が明るみに出たことで、株価が暴落しました。現在GPIFの年金資産の運用の一部は日本株で行われているため、東芝株も購入されていました。そのため東芝の不正会計によって122億円あまりの損害を被り、その責任の一部を会計監査を担当した新日本監査法人に問おうとしているということになります。

投資家と監査法人の責任


会計監査が正しいことは、上場企業の大前提です。東芝の不正会計を正すことができなかった新日本監査法人の責任は重いでしょう。それとともに、今回訴えをおこしたGPIFの行動も国民の年金資産を預かる機関投資家として責任のある行動であると思います。不正会計によって生じた損失は将来国民の年金に影響を与えうるわけですから、その補填を求める姿勢は正しいのではないでしょうか。株式市場が公正で健全な場であるためには、投資家の責任のある行動も大切だと今回の件で感じました。

なおGPIFは市場で運用を開始した平成13年からの累積の運用益は50兆円を超えています。マイナスばかりマスコミから取り沙汰される機関ではありますが、しっかりと私たちの年金資産を殖やしてきているのは知っていても良いかもしれません。

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