大手銀行の運用難
2017.5.16

株式会社AWARDです。

大手銀行の運用難が続いています。顧客に対して窓口で資産運用をお勧めすることも多い銀行ですが、その内側では現金・預け金がどんどん積みあがってます。銀行の内部で一体なにが起きているのでしょうか?

銀行の仕事とは?


そもそも銀行の主な仕事とはなんなのでしょうか?多くの方にとっては、銀行はお金を預けて保管してもらうところだと思いますが、本来の銀行の業務としては貸付が一番の花形になります。企業や個人に対して金利をつけて貸付を行い、その金利分を収益にすることが求められています。しかし、多くの現金が銀行に集まっていても全てのお金を貸付できるわけではないので、他に有価証券(株や債券のことです)を用いた運用も行い利益をあげている側面もあります。

日銀のマイナス金利


そんな銀行のお金の運用先といえば、日本国債というのが定番でした。日本が破綻しない限り一定の利子が得られる日本国債は銀行にとって都合の良い商品だったのです。しかし、2013年4月に日本銀行が打ち出した異次元緩和や、2016年2月から始まったマイナス金利政策の影響で、国債の金利は下がりきってしまっています。つまり、今までは余ったお金でただ国債を買えば良かったのが、そうはいかない状況に追い込まれているということです。

銀行内に増える現金


三菱東京UFJ、みずほ、三井住友といった3メガバンクが抱える2017年末の現金・預け金は、合わせて157兆5000億円に上っています。これは日銀が異次元緩和を打ち出す前の2013年3月に比べると約4.5倍の規模に達しています。つまり150兆円を超えるお金が行き場をなくし、銀行の中に積みあがってしまっているということです。現金が増えているということは銀行の収益性が下がっているということ。銀行もこのお金を有効活用しなくては、会社の維持費を賄うのが困難になっていく可能性もあります。

積みあがる現金資産を有効活用できるときは来るのでしょうか。銀行にも構造改革が求められる時代になっているのかもしれません。

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