預金利回り「0.00%」
2017.2.16

株式会社AWARDの渡邉です。ついにメガバンクの決算資料における預金利回りの記載が、

0.00%

になりました。日銀がマイナス金利政策をおこなってから銀行の預金利回りは低下し続けていましたが、過去の高金利の定期預金が続々と満期を迎えたため、平均預金利回りが0.00%となったというのが背景です。

昨年のうちから多くの銀行の普通預金利回りは0.001%となっていました。マイナス金利政策で銀行の大切な収入源であった国債投資の利回りが急激に低下したため、預金者に対してつけることができる金利もほぼゼロになってしまっていることになります。

今回0.00%と決算資料に記されたのは国内メガバンクである三菱東京UFJみずほ銀行。4-12月(第3四半期)決算での記載です。ただし、これは小数点第3位を切り捨てた結果で、実際には預金者に支払う利息は0.001%ほど残っています。なお三井住友銀行の決算資料の預金利回りの記載は4月から0.01%の状態が続いている状態です。

国債の運用利回りがマイナス圏に突入している中、銀行にとって大切な収益源となるのは企業・個人に対する貸付になります。日銀がマイナス金利政策を実施したのも、銀行に眠る預金が日本経済を活性化させるためのお金として上手く循環して欲しいという考えから来ています。しかし、預金されている金額と、貸付されている金額のギャップはさらに開いてきています。

日銀の貸出・預金動向によると、17年1月の国内銀行の預金残高は前年同月比4.5%増の668兆5200億円。これに対して、貸出金残高は2.6%増の444兆6000億円にとどまりました。預金から貸出金を引いた「預貸ギャップ」は過去最高の224兆円です。つまり銀行の中に眠るお金の額は、マイナス金利政策を行ったにも関わらず、過去最高額になっているということです。このお金がもっと良い貸付に回されれば、日本経済の活性化に繋がると言えるでしょう。

個人にとっては預金金利がゼロに張り付いて動かない厳しい時代にいるという自覚は持っていたいところです。流動性・安全性の面では非常に素晴らしい銀行預金ですが、全ての資産を預金のみにしてしまうのは将来のことを考えると危ない思考停止なのかもしれません。自分の将来のために資産運用などを活用する必要があるかは是非考えていただきたいと思います。

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