流動性のリスク
2018.8.7

株式会社AWARDです。

証券市場に上場している商品は、いつでも売り買いできる流動性が魅力の一つです。株式、ETF/ETN、REITなどはリアルタイムで売買できるので、証券会社を使いこなせている方ならば有利な値段で購入することが可能でしょう。しかし、こうした証券においても流動性のリスクがあるのは知っておくと良いかもしれません。

流動性とは


経済の世界における流動性とは、資産がいかに容易に交換できるかを示す性質のことを指します。例えば預金はコンビニのATMなどですぐに現金に換えることができますよね。これは流動性が高い、ということになります。一方で不動産などの資産は、価値があるものでもすぐに現金に換えることはむずかしいでしょう。一般的には売りに出してある程度の期間がなければ売れていかないため、流動性が低いことになります。

株式、ETF/ETN、REITなどは証券市場においてリアルタイムで売買されているわけですが、必ずしも適正な価格で売買されているとは限りません。その銘柄に対して十分な売買が行われていなければ、売り買いの成立数を表した出来高は非常に小さくなってしまいます。そして出来高が小さい銘柄=流動性リスクが高い銘柄、と考えることができるのです。

全く売買されていない銘柄も


そして、流動性の観点から見ると市場にあるETF/ETNなどの中には、投資対象として考えにくいものも多々存在しています。ETF/ETNは個人的には素晴らしい商品の一つだと考えていますが、市場で十分な売買が行われていないことで投資対象として考えるのがむずかしくなっている商品でもあります。

ETFの銘柄数は6月時点で243銘柄存在していました。このうち6月のすべての営業日で売買が成立したETF/ETNは約53%。つまりおよそ半分のETF/ETNは、営業日にも関わらず売買が一切おこなわれなかったということになります。さらに6銘柄は6月のすべての営業日で一回も値が付かない、つまり売買が行われませんでした。売買が行われなかったということは、その銘柄を保有している方は、売りたくても適正な価格で売ることができない状況だったということになります。

仮想通貨でも同様のリスクが


ちなみに、流動性の問題は仮想通貨の市場でも起こっています。次々と新しい仮想通貨が生まれてきた関係で、取引所に上場したにも関わらず、ほとんど売買されていないという通貨が非常に多くあるのです。そして売買されていないにも関わらず、ICOという事業体の資金調達に参加した投資家は通貨を大量に持っています。つまり買う人がいないのに、売りたい人ばかりが市場にあふれている状況があるのです。そういった通貨は大きく値下がりしてまして、100分の1以下まで価格が下落してしまったような通貨もあります。

買い手がつかなければ、その資産は価値がない、というのは投資の原則です。そして買い手がほとんどいない場合には流動性のリスクを抱えているということを意識してみてください。ぜひ投資対象を考える際には、流動性をチェックしてみてくださいね。

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