日銀とインフレ目標
2018.5.2

株式会社AWARDです。

日本銀行や政府が2%のインフレ目標を掲げているのをご存知でしょうか。2%のインフレ目標とは、日本の物価を毎年2%ずつ上げていきたい、という意味になります。物価が上がるのは私たちの生活にとっては苦しそうですが、一体どういう意味があるのでしょうか。

デフレスパイラルという悪循環


モノの値段が下がっていくことを、インフレとは逆にデフレと言います。このデフレというのが曲者で、日々の買い物の際にはありがたいのですが、経済にとっては深刻なダメージを与えます。

モノの値段が下がると、企業の売上や利益は低下します。モノの値段が下がるのですから、同じ量が売れても売上が下がっていくのです。すると企業は従業員の方の賃金を下げたり、従業員の方を解雇するという手段を取り企業の利益を守ろうとします。すると、当然賃金が下がったり解雇された従業員の方は、買い物をするお金がなくなっていくため、モノが売れなくなりさらにモノの値段が下がるデフレが起きるのです。この状態が『デフレスパイラル』です。

デフレスパイラルは抜けた?


日本はバブル崩壊のあおりを受けてこのデフレスパイラルにはまっていた時期がありました。1999年以降で見てみると7年連続で物価が低下したときもあり、経済の低迷が長く続いたのです。黒田総裁が率いる日銀が大規模な金融緩和を行いデフレの是正に力を入れだしたのは、2013年4月のことでした。ここからは平均して1%程度のインフレ率が続いており、デフレスパイラルからは脱却できた状態になっていると言えそうです。

ただし、2%という数字目標には未だ至っていません。2%の達成の時期についても先月の日銀金融政策決定会合では削除されてしまいました。デフレスパイラルを抜けるためには1%のインフレ率でも構わないと思うのですが、景気の大きな下振れ時期が来た時にまたマイナスになるのを防ぐ意味ではバッファーが必要です。そのため2%の目標が掲げ続けられているのです。

インフレ時にはお金の価値が減る


このようにインフレは経済全体にとっては概ねプラスの影響を与えます。しかし、忘れてはいけないのはインフレ時には私たちが持っているお金の価値はだんだんと下がっていくということです。現在は年間に約1%のインフレが起きていますが、これは1年毎に約1%ずつお金の価値が減っていくことでもあるのです。

お金や経済はどの立場から見るかで見え方が違ってきます。日銀や政府がインフレを進めたいと考えていることは知っておきましょう。その上で実際にインフレが起きた時にお金の価値を守るために、投資を上手く活用することも検討しておくことをお勧めいたします。インフレに負けないためには、インフレ率以上でお金を増やしていく必要があるのです。

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