株の塩漬け問題
2018.4.15

株式会社AWARDです。

金融の用語で『塩漬け』という言葉があります。本来は食べ物を長期保存したり味をつけるために塩に漬けることや漬けた食べ物を指すのですが、金融用語ではどういった意味になるのでしょうか。

塩漬け=放置


金融用語としての塩漬けは、主に株式投資で使われます。この場合、売却すると損失が大きくなり『売るに売れない』ため、保有している株式をそのまま放置している状態をいいます。放置するという意味では含み益が出ていても良さそうなものですが、塩漬けというと基本的には含み損が出ている状態のことを指します。

人間の心理的に損失を確定させるというのは苦しいものです。塩漬けにして持っておけば、まだ損失は確定していない、もしかしたらいつか値上がりするかもしれない、と考えることができ、その後の上昇が期待できない状況でも塩漬けにしてしまいがちなようです。

サンクコストの呪縛


このように人が塩漬け株を作ってしまうのには、サンクコストの呪縛があります。経済学の世界では、すでに使って戻ってこないコストのことをサンクコストといいます。時間も労力もお金も使ってきたのだから、この株で元を取り戻したいと考えてしまうのはサンクコストの影響が大きいのです。

実際には値下がりした株があった際には、その場面で正しい判断をするのが一番の正解になります。現時点の状態で評価して価格が上昇すると思えるのであれば保有していて良いでしょうし、もう上昇する目がないということであれば損失を確定させた上で資金を別のものに移した方が良いのです。闇雲に塩漬け株を作らないためには、サンクコストの呪縛から逃れなければなりません。

積み立て投資と塩漬け


このような塩漬け株を作らないための戦略としては、いつかは必ず値上がりすると考えられる対象を積み立てで買っていく、といったことが考えられます。いつかは必ず値上がりするものが分かれば苦労しないという声も上がりそうですが、例えば世界経済全体に投資することを考えたらどうでしょう。人口がまだまだ増え続けている世界全体に投資して、長期で見てお金が減ることはほぼ考えられないでしょう。

絶対に将来値上がりすると確信が持てる商品であれば、塩漬けというのはそこまで避けなくて良いと思います。むしろ塩漬けにしている期間は積み立てによって将来美味しい結果を得るための仕込み期間なのかもしれません。投資に対する考え方を変えることで、含み損を抱えている塩漬け状態もチャンスに変えられるのではないでしょうか。

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