金余りの銀行
2018.3.21

株式会社AWARDです。

現在日本の銀行に預けられている預金の額をご存知でしょうか。2017年3月末でなんと1053兆円に上ります。本日は日本で預金残高が増え続けている現状について、考えてみたいと思います。

半分以上が預金の日本人


日本の個人金融資産は総額で約1800兆円。そのうち1000兆円を超える額が預金ですから、平均すると資産の6割近くを預金が占めていることになります。現在の日本の銀行預金金利は普通預金の場合ですと0.001%といったところが一般的です。1000万円預けても1年で100円しか金利が付かない場所へ、みんながこぞってお金を置いているということになります。

日本の銀行預金は確かに世界でも類を見ないほど安全な商品です。一行あたり1000万円までは預金保険制度で守られているため、銀行が倒産してもなくならないことになっています。しかし、ここまでの低金利にも関わらずお金が預金に集まってしまうというのは、経済が停滞していることの象徴であるとも言えるのです。

貸し先に困る銀行


また銀行側もこの状況を持て余しています。銀行は預かったお金を貸し付け利益を得る仕事をしているわけですが、今は貸すことができる先が全く足りてないのです。

国内銀行の預金残高に占める貸出金残高の比率を示す預貸率は、ピーク時の1988年には137%に達しましたが、直近では70%台にまで低下しています。ここ30年間この数字は一貫して右肩下がりであり、銀行がいかに預金をダブつかせてしまっているかを示す数字でもあります。

資金の行き場の候補は


こうした資金の行き場の選択肢の一つに投資があると思われます。ただ、ダブついた資金が向かうだけでは株価も高騰し、適正価格から外れてしまう事もあるでしょう。投資を株式投資だけでなく、もっと広い範囲で捉える必要があるかもしれません。

例えば目線を海外に向けてみるですとか、教育やスキルアップのための資金投入を投資と考えるですとか、価値のあることにお金を流していくことが大切でしょう。これだけお金が余っている一方、若い世代にはお金が行き渡らず資金の寡占化が進んでしまっているのも問題です。このまま預金残高が増えていくだけでは、ジワジワと日本経済は衰退するのみです。良いお金の循環方法を国全体で考える必要性があると思います。

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