ミザリー指数とは
2018.2.16

株式会社AWARDです。

ブルームバーグと言えば世界的に有名なアメリカ合衆国の大手総合情報サービス会社ですが、そこで出している指数のひとつにミザリー指数というものがあります。ミザリーとはmisery(悲惨)という意味です。本日はこちらのミザリー指数について取り上げてみましょう。

ミザリー指数は何を表すか


ミザリー指数をそのまま日本語に直すと『悲惨指数』になります。国ごとに算出され、インフレ率や失業率から導きだされます。つまり、この指数が高ければ高いほど、その国の経済状況は悲惨な状況にあると推定され、低ければ低いほど経済的に安定していると推定することができます。

このミザリー指数の2018年版が発表され、国ごとの数値と順位が発表されました。高い順にみてみると、

1位 ベネズエラ 1872.0

2位 南アフリカ共和国 33.1

3位 アルゼンチン 27.1

となります。南アフリカはエイズの蔓延などが課題になっており、アルゼンチンは過去に国としてデフォルト(債務不履行)を経験していることで有名ですが、1位のベネズエラの数値は群を抜いています。

ベネズエラの現状


国際通貨基金であるIMFの推計によると、ベネズエラの2017年のインフレ率は約2400%、そして2018年は約13000%であるとされています。つまり、身の回りの物を購入しようとしても、その価格が1年で数十倍~数百倍に上昇していく状況ということです。このような激しい物価上昇のことを、ハイパーインフレと言います。

経済的に困窮している国ではしばしばこのようなハイパーインフレが起こります。第1次世界大戦後のドイツ、1990年代のロシア、そして最近ではジンバブエなどが同じようにハイパーインフレに見舞われています。経済のバランスが崩れ、需要と供給の関係が壊れて物が不足することでこのような事態が起きると考えれば良いでしょう。ベネズエラは4年連続でミザリー指数のワーストになっており、非常に厳しい状況のようです。

ミザリー指数が低い国は?


逆にミザリー指数が低い国としては、タイ、シンガポール、スイス、日本などが挙げられています。日本はスイスと同率で世界で3番目にミザリー指数の低い国になります。こういった数字を見るとやはり日本は世界でも恵まれた国なのだと実感します。

しかし、ミザリー指数はあくまでも失業率とインフレ率から算出されているので、必ずしも生活水準や幸福度を反映する数値ではありません。例えば物価が継続的に安い状況が続くのは、需要が少なく経済的な成長がない状態を表している可能性もあります。実際に自分の生活に豊かさを感じられているかが、わたしたちにとっては大切です。他国の状況も知った上で、自分自身や周りのことを振り返ってみると良いかもしれませんね。

カテゴリーから記事を探す