暗号通貨の不正流出
2018.1.27

株式会社AWARDです。

昨日は暗号通貨業界に激震をもたらす大きなニュースがありました。国内で2番目に取引量が多かった暗号通貨の取引所コインチェックにおいて、巨額の不正流出が発生いたしました。本日はそちらの件について取り上げていきます。

アルトコインが580億円流出


今回不正流出したのは、NEMというアルトコインです。そして不正流出したのは、5億2300万NEM(流出時のレートで約580億円)となっています。日本では過去にマウントゴックス事件で大量のビットコインが取引所から失われた例がありましたが、最近は暗号通貨の取引量が増えていたのもあり、過去最大の被害額となりました。

NEMというのは暗号通貨の市場では10位の時価総額に位置づける通貨で74臆ドルほど。NEMの発行量から考えると、今回の流出額は全てのNEMのうち5.8%ほどを占める規模の流出であったことになります。コインチェックがNEMの取引において世界有数の規模だったのでしょう。

犯人は誰か?


前回の大規模な流出があったマウントゴックス事件の際には、外部からのハッキングに見せかけた内部での横領であったということで社長が逮捕されています。今回のコインチェックの件では今のところ外部の犯行のように報道されていますが、捜査結果が待たれるところです。

ただし、セキュリティー管理が何よりも大切な取引所において、このような流出事件が起きるというのは経営や管理体制の不備を指摘されるのは当然のことでしょう。特に9月以降には他の取引所が続々と金融庁への登録がされる中、コインチェックは登録が済んでいませんでした。それにも関わらずテレビでは大々的にタレントを使った広告を打っていたので、顧客資産を預かる取引所としての優先順位を間違えているのでは、という声も上がっているようです。

今後の展開


今回のNEMの流出額は巨額なものでしたので、顧客資産が守られるのかは微妙なところです。マウントゴックスのように破綻する可能性もゼロではないでしょう。ただし、これだけ暗号通貨市場が盛り上がってきている中、多くの上場企業もこの分野への参入を決めています。そしてコインチェックは国内2位の取引量を誇る取引所でした。この窮地を救うため、大企業によるM&Aなどがおこなわれる可能性もあるのではと見ています。

昨晩夜遅くに行われたコインチェックの社長らによる記者会見では、最悪のケースは「顧客の資産が毀損すること」と語られ「顧客最優先」であることが再三説明されていました。非常に金額の大きな事件となりましたが、今回の事件に対する当局の対応、他企業による救済含め、暗号通貨市場が変化していく上での通過点となるのではないでしょうか。

 

 

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