クールジャパンと投資
2017.11.6

株式会社AWARDです。

本日の日経新聞の記事で、クールジャパンの官民ファンドが投資している事業の過半が、収益などの計画を達成できていないという報道がありました。アベノミクスの成長戦略にも挙げられているクールジャパン。一体なにでつまずいているのでしょうか。

クールジャパンとは


内閣府の定義によると、クールジャパンとは『外国人がクールととらえる日本の魅力』のことを指すようです。アニメ、マンガ、ゲーム等のコンテンツ、ファッション、食、伝統文化、デザイン、ロボットや環境技術などが例として挙げられています。

これらを海外に広めていくための後押しとして4年前に官民ファンドが発足し、合計24件の事業に対して投資が行われました。しかし、投資の決定後1年を超す事業で過半が収益などの計画を達成できていないという状況になっているそうです。

事業投資の難しさ


クールジャパンで官民ファンドが行っているのは、まさに事業投資と呼べるようなものです。発展していくであろう事業に対して出資をしてリターンを得る。これは大きなリターンを得られる投資の王道でもあります。しかし、日本ではこの事業投資に対する戦略がかなり弱いような印象を受けます。今回の話も官民ファンドの見通しが甘く、多くの案件で利益が上がっていない、という状況なわけです。

官民ファンドの投資額を見てみると、1件あたり数億円~数十億円程度の投資が行われています。この額をどのようなつもりで投資しているのかが問題なのではないでしょうか。ただ日本の文化を広めるために浪費しても良いお金であるならば、計画通り事業が利益を生んでいないのも仕方がないように思います。ただ『ファンド』という名前がついているからにはしっかりお金を殖やして欲しいところです。

事業投資のポイント


弊社でも事業投資は行いますが、投資の可否を判断するポイントはいくつかあり、

・なぜ投資家からの出資が必要か
(低金利で銀行から調達しない理由は?)

・すでに少額の資金での実績があるか
(資金が投下されてすぐに利益が見込めるか)

・事業計画がきちんとあるか

等を見ていくようにしています。これらの問いに対して明確な答えが返ってくる事業には投資する価値があるでしょう。ただし、事業は必ず成功するものではないのも事実です。投資家として事業を応援する気持ちを持つのも大切なことですね。官民ファンドがこれからどのように立て直しを図るのか、国の資金を浪費しないよう緻密な戦略と投資規律を持ってやっていって欲しいものです。

 

 

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