ノーベル財団の資金源

株式会社AWARDです。

今年もノーベル賞の季節がやってきました。各賞の受賞者が発表され連日ニュースを賑わせていますね。さて、ノーベル賞と言えばずっと続く歴史のある賞ですが、どのようにして運営されてきたのでしょうか。

ノーベル賞の賞金額は


今年のノーベル賞の賞金額は、部門ごとに900万クローナ(約1億2500万円)となっています。部門は、

物理学賞
化学賞
生理学・医学賞
文学賞
平和賞
経済学賞

の6つに分かれているため、賞金額の総額は5400万クローナ(約7億5000万円)ほどになると考えられます。賞金以外の財団の運営費も含めると、総支出は年間1億クローナ(約15億円)ほどに上ります。1901年から始まったノーベル賞の財源は、ダイナマイトで有名なアルフレッド・ノーベル氏が遺した資産約3100万クローネから賄われています。現在の金額ですと1年分の運営費にも満たない金額となっていますが、なぜ100年以上の間もノーベル賞は運営されてきたのでしょうか。

ノーベル財団の資産運用


その答えは資産運用となります。ノーベル賞の財源はノーベル氏が遺した資産を運用することによって賄われているのです。現在のノーベル財団の運用総額は約40億クローナとなっており、ノーベル氏が遺した資産の額と比べると約130倍ほどになっています。毎年毎年ノーベル賞として賞金を支払っているにも関わらず、100年以上経っても、運用総額ははるかに殖えていることになります。

ノーベル財団の1年間の支出額と運用総額から考えると、年間3%くらいの運用益が出せれば財団の資産は減らさずに運営が継続できることになります。実際のところノーベル財団の運用利率の目標は、インフレを加味した上で年利3.5%以上であるとのことです。

現在のポートフォリオは?


そんなノーベル財団の気になる運用益を見てみると2010年~2014年の5年間は、

2010年 5.5%
2011年 -2.6%
2012年 7.8%
2013年 15.3%
2014年 15.8%

となっています。平均すると8%を少し超えるくらいでしょうか。また資産配分は、

株式 55%
フィックスドインカム 12%
オルタナティブ 33%

といった割合になっており、株とオルタナティブが多くを占めています。オルタナティブというのは株や債券といった伝統的な資産以外のヘッジファンドなどのことですね。財団運営を継続するために積極的な資産運用をしていることが、資産配分からもお分かり頂けるのではないでしょうか。

日本でも年金財源を運用するGPIFが株の比率を高めるなど積極的な運用の動きは始まっています。ぜひ皆さん自身の個人資産も運用でこつこつ殖やしていく道を検討してみてはいかがでしょうか。

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