顔の見える投信とは
2017.9.23

株式会社AWARDです。

最近投資信託の世界では『顔の見える投信』という言葉が良く聞かれます。従来の投資信託にはなかった打ち出し方をされている顔の見える投信。どういったものなのか、その中身を見ていきましょう。

投資信託の顔


投資信託の顔、と言われてピンとくる方は少ないかもしれません。ここでいう顔とは、投資信託を運用する責任者、つまりファンドマネージャーのことを指します。

従来、国内の運用会社では売り手である証券会社や銀行が商品企画や販売戦略を担い、運用者はほとんど前に出てこないのが一般的でした。しかし、このような状況を変えたのが独立系運用会社です。独立系運用会社は、大手の名前がない分、それぞれが個性や特色を全面に押し出したプロモーションをしてきました。そういった会社では運用者であるファンドマネージャーも営業や販売の現場に出てくることが多かったのです。

独立系投信の躍進


独立系運用会社が注目を大きく集めることになった要因の一つに、ひふみ投信の躍進があります。レオス・キャピタル・ワークスの運営するひふみ投信は純資産額が2000億円を超えてきており、ここ数年間の運用成績も非常に素晴らしいものがあります。様々な賞も受賞しており、今日本で最も関心を集めている投資信託であると言えるでしょう。

そんなひふみ投信の顔となっているのが、レオス・キャピタル・ワークスの代表取締役であり、最高投資責任者でもある藤野英人さんです。この方は多くの本を書くなどして日本の投資教育に対して力を注いでいるのとともに、カンブリア宮殿などのメディアへの露出も積極的に行っています。その投資に対する考え方に共感するファンも多いそうです。

実績と知名度を兼ね備えた独立系投信が増えてきたことが『顔の見える投信』という言葉が出てき始めたきっかけなのだと思います。

大手も『顔』を前面へ


このような状況の中で、大手資産運用会社からもファンドマネージャーを前面に押し出した投資信託が登場し始めています。最近では日本生命保険の運用子会社であるニッセイアセットマネジメントから、げんせん投信、という投資信託が世に送り出されました。

こちらの投信の特設サイトでは、ファンドマネージャーが顔を出した上で生い立ちが語られるなど、大手の資産運用会社としては異色の打ち出し方がされています。

げんせん投信

海外ではファンドマネージャーの名前が投資を判断するための目論見書に載るのは一般的なことですが、今後は日本でも顔が見える投資信託が増えていくかもしれません。業界が少しずつ変化しているのを感じる事ができる事例なのではないでしょうか。

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