チューリップとバブル
2017.7.29

株式会社AWARDです。

日本は1990年代にバブルの崩壊を経験しました。一時期40,000円近くを付けた日経平均株価は30年近く経つ今でも未だに上回ることができてませんし、土地の価格も東京の山手線内の価格を合計すると米国全土が買えると言われるほどの高騰を見せました。このような急激な株や土地などの高騰のことをバブルと呼びますが、世界の歴史の中には全く別のモノでのバブルも起きていました。本日はそんなことをご紹介させて頂きます。

チューリップバブル


1630年代、オランダでチューリップの球根の価格が高騰するバブルが起きました。オランダでは古くから美しいチューリップを愛でる文化があったようで、より美しい花をつけるよう品種改良が繰り返され、その球根が取引されていました。美しい花をつける球根は貴重ですので、高い値段で取引されることもあったわけです。そんなチューリップの球根の価格が上がり始めたのは1630年代に入った頃でした。緩やかに球根の価格は上昇し始め、投機目的で球根を買い漁る人も多く出てくるようになりました。その結果、球根の価格上昇は加速度的に早まり、止まらくなくなってきたのです。

迎えた暴騰と暴落


詳細に記録が残っているのが面白いのですが、最も球根の値段が暴騰したのは1636年11月から1637年2月にかけてでした。鑑賞する以外に用途がないチューリップの球根1個が、家を1軒買えてしまうほどの値段で取引されるようになったのです。異様な価格の高騰の中ではそれに伴う逸話も残されており、高額のチューリップの球根を使用人がタマネギと間違えて食べてしまった、なんて話もあります。確かにその価値が分からない人にとっては球根1個なわけですから、そのような事件が起きてもおかしくはありませんよね。そして高騰した球根の価格は2月3日にピークを迎え、その後急激に下落することになりました。

なぜバブルが起こったのか


チューリップの価格高騰というのは今聞くとなんだか不思議な話ですが、一体なぜこのようなことが起こったのでしょうか?これはチューリップの球根の希少性と、それに伴う投機が盛んになったのが要因だったのではないかと思います。チューリップの価格高騰が起こったのは冬でした。その時期はチューリップの球根はほとんど土の中に埋まっており、現物の球根はほとんど出回っていなかったのです。そこで人々はチューリップの球根を先物で取引することになります。現物がないことで、値段に違和感を感じる方よりも価格の変動に一喜一憂する投機する方が増えバブルが起きたと言えるでしょう。これはその後の歴史で起きる多くのバブルでも共通するところではないでしょうか。

希少性が高いものの値段は上がりやすく、実際の価値とかけ離れた値段になったものの多くは後から下落することになります。株などの取引をする方はこういった過去の事例から、自身が取引しているものの値段が適切なものかどうか意識してみると良いかもしれませんね。

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