積み上がる預貯金
2017.7.19

株式会社AWARDです。

日本という国において、金融機関に預け入れられている預貯金の額がいくらくらいあるかご存知ですか?その額はなんと1000兆円。大手銀行の預金金利をみると0.001%といった歴史的な低金利ですが、銀行に預け入れられるお金は増えるばかりです。本日はそんな現状についてご紹介します。

100万円の利子が10円!?


0.001%という金利でどのくらいお金が増えるか、しっかりと計算したことがある方は少ないのではないでしょうか。分数にすると10万分の1という数字になりますので、100万円預けていると1年間に利子が10円だけ付くことになります。1000万円預けている人でも貰えるのは100円のみ。1回でも時間外手数料を支払ったら、金利よりも手数料で出ていくお金の方が大きくなってしまう計算になります。本来でしたらこれほどまでに低金利の環境でしたら、銀行以外のところにお金が向かうはずです。しかし長年かけて日本人に培われてきた習慣により、多くの方が給与、退職金、年金をそのまま預貯金に回しているため、ひたすらに預貯金残高が増えていっているわけです。

預金は銀行のパワーのはずが、、、


銀行にとって預金がたくさん集まるというのは、そのお金を貸し付けたり、運用して増やすことを考えると喜ばしいことです。しかし、今の環境下では単純にそうとも言えないようです。以前であれば集まったお金は会社や個人に貸し付けて収入を得るのに加えて、余ったお金で日本国債を買っていれば利益が出ていました。そんな状況を変えたのは2016年の2月に日銀が導入したマイナス金利政策です。日本国債の金利は地に落ち、一時はマイナス圏に突入しました。つまり預かった預金で日本国債を購入しても、金融機関は収益を生み出すことができなくなってしまったわけです。こうして行き場を失ったお金が銀行内に滞留しているのが実情となります。

2つの問題点


こういった状況に陥っているのには2つの問題点があるのではないでしょうか。1つは銀行が経済の発展に寄与するような有望な貸し付け先企業を見つけることができていない点、そしてもう1つは個人がお金を銀行に預ける以外の術を知らない点です。お金は力です。有望な成長が見込める企業がお金を手にすることが出来れば、日本経済を牽引する原動力になるはずです。銀行が現金を溜め込んでいても、それは経済に寄与することは全くないのです。そして個人も、銀行にお金を預けるという行動以外にできる事があるのを知らないのは問題です。日本にあるお金は世界に向かえばとてつもない力を発揮し得ます。例えば世界で最大の企業であるアップル社の株の時価総額は現在8000億ドル弱。日本円にして90兆円ほどの価値になります。これに対して日本で預金として眠っているお金の総額は1000兆円以上。つまり日本に預金として眠るお金があれば、世界最大の企業を日本企業として迎え入れることができるくらいのパワーがあるわけです。もっとお金を有効活用する術があることを、日本人は知らなくてはいけない気がします。

増え続ける預金残高を見ると、ここに日本が世界で存在感を発揮するための鍵があるように感じます。ただ銀行にお金を眠らせるのではなく、社会にとって意義あるお金の置き場所を考えてみても良いのではないでしょうか。

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